2018年03月28日 1520号

【ただちに内閣総辞職せよ/膨らむ怒りの市民の列/改ざんするな 昭恵出て来い/官邸 国会前で連日抗議】

 公文書改ざんは国の土台の根腐れ。安倍内閣は責任をとって総辞職せよ。官邸・国会前に駆けつける怒りの市民の列は日に日に拡大している。

 3月14日夜、「未来のための公共」の若者たちがリズミカルにコールを繰り出す。「改ざんするな」「真実話せ」。矛先は安倍晋三夫妻だ。「昭恵は出て来い」「安倍内閣は全員やめろ」

 福島みずほ参院議員は「総理は『関わっていたら首相も議員も辞める』と言っていましたよね。辞めてもらいましょう」とアピールした。

 15日夜、総がかり行動実行委員会が国会正門前で開いた集会でマイクをとったジャーナリストの高野孟(はじめ)さんは「安倍一強の堤防はとても高くて厚いように見えたが、いま決壊し始めた。読売新聞は『森友問題 改憲日程に暗雲/国民的議論の機運しぼむ』、週刊新潮は『三選も改憲も吹き飛んだ』。堤防は崩れるときは一気に崩れる。そういう局面が近づいている」と話した。

 16日夜、総がかり実行委主催の議員会館前行動には、冷たい雨の中、2000人が参加した。

 内田雅敏弁護士が主催者あいさつ。「安倍政権の支えは3つある。集団的自衛権行使と武器購入を迫るアメリカ、労働法制改悪で最も企業が活動しやすい国をめざす財界、敵対的相互依存関係にある“北朝鮮・中国の脅威”の煽動だ」

 安全保障関連法に反対する学者の会の西谷修さん(立教大学教授)は「官僚は国の仕事の基礎を担う柱。その官僚が資料を書き換え、ウソをつく。追い込まれ、相次ぎ死を選ぶ。国の枠組みを支える土台が根腐れしている」と危機感をあらわにした。

 官邸前で続く市民有志の抗議には総がかり行動参加者も流れ、続々と人が集まる。警察の不当な妨害で身動きがとれなくなる場面も。「安倍は辞めろ」「ウソをつくな」に加え、「官僚がんばれ」「安倍に負けるな」のコールを深夜までテンポよく響かせた。




新宿西口大街宣に4000人

 3月18日、東京・新宿駅西口の「市民と野党の大街頭宣伝」には4000人が結集。元SEALDsの奥田愛基(あき)さんは「ひと言で言うと、“腐ってる!”。役人のせい、で終わらせちゃダメ。2015年に10万人、国会前に集まった。もう1回集まりましょう」。納税者一揆呼びかけ人の醍醐聰さんは「安倍首相夫妻は教育勅語を柱に据えて愛国教育を行う森友学園、日本会議とつながる籠池さんにほれ込み、肩入れしてきた。これが問題の原点」と指摘した。


大阪 総がかり行動などが大宣伝

 3月17日梅田ヨドバシカメラ前で、大阪総がかり行動実行委員会と九条の会・おおさか共催で「安倍9条改憲NO! 憲法を生かそう」の大宣伝。約500人が集い、3000万署名の訴えとともにコール「麻生も安倍もヤメロ」一色に。内閣総辞職を求める行動は、前日16日全交呼びかけの自民党大阪府連前行動など連日行われている。


不当判決を糾弾する山城さん

 那覇地裁は3月13日、辺野古違法工事差し止め裁判で、14日、山城博治さんらへの不当弾圧裁判で相い次ぎ不当判決。14日夜、3人の判決報告集会が行われ、弾圧をはねのけ辺野古新基地阻止への引き続く闘いの決意を固めた。(那覇市、3面に関連記事)

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