2018年03月28日 1520号

【地域に広がる3000万署名】

東京・大田 漫画入り新チラシ3千枚/配達先でも署名お願い

 知恵を出し合って裏面が署名用紙の新しいチラシを作り、フェアコープ事務所のある大田区池上3丁目のポスティングに取り組んだ。

 チラシは「際限のない軍事費拡大、ひとごとじゃない!9条改憲は更なる生活破壊」と題して漫画入りで3千枚を印刷。早速、事務所のポストに署名が送り返されてきた。お礼に訪問したところ、「何かしなければと思いながら何もできなかった。すぐに署名しました」と会話が弾んだ。

 水曜日の朝市でも野菜を並べた傍らに署名を置いた。お客さんには用紙を持ち帰ってもらう。預かってくれた近所のお茶屋のおばさんがお客さんに署名用紙を出して働きかけていることが分かった。

 さらに、地域の方々に280通郵送した。7人から30筆返送があった。「いつも情報をありがとう」の一筆があったので、お礼に伺うと、「夢あ〜るまつり」に来てくれた方だと分かった。「図書館を移転し駅舎に統合するのはおかしい」と反対の区議会陳情に取り組まれていた。フェアコープの事業にも関心を持ってくれた。

 配達先には署名をお願いし集めてもらっている。やればやっただけの手応えがある。署名を通じフェアコープ事業の広がりも作っていきたい。

(東京 フェアコープ 佐々木透)

大阪・茨木 戸別訪問で戦争体験聞く/教訓を生かしていかねば

 僕は、戸別訪問をするにあたって、最初に一生懸命あいさつして、真剣に話を聞き、さいごは感謝の気持ちでありがとうございましたと言おうと決めて行動しました。

 ドアホンで丁寧に断られる方も、ガチャッと切る人もいます。お会いして話を聞くと、戦争は絶対にしてはいけない、平和が一番だという思いが皆さんにある。しかし、朝鮮などの脅威を感じてとても不安になり自衛隊を認めて9条も時代の変化に合わせていかなければならないと言う方もいらっしゃいました。

 特に印象に残ったのは、終戦時17歳だった女性の話です。大阪大空襲の時、乗っていた電車が爆撃で走れなくなったので、梅田から吹田まで人々が亡くなって倒れている暗い線路伝いで歩いて帰ったそうです。米軍の爆撃機は、女性や子どもも関係なく目に入るものはなんでも撃ってきた。二度とああいう戦争は起こってはいけない、と話してくれました。また、恐怖や食料難、飢え、生活の疲弊からの心理状態の悪化と身体の衰弱など、戦争の暗部を話してくださる方も多くおられました。

 印象としては、改憲に前向きな方は熱く語る方が多く、9条を守ると署名してくださる方は同じ過ちを繰り返してはダメだよとの思いを静かに語る方が多いと感じました。歴史から学んで、戦争体験者の方が元気なうちに教訓を生かしていかねばと思いました。

(大阪府茨木市・中嶋武史)
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