2018年04月27日 1524号

【安倍はやめろ 膿はオマエだ/4.14国会前で5万人が怒りのコール/まともな政治を私たちの手で/2年7か月ぶりの解放区】

さよなら晋三 前へ

 4月14日、国会正門前の路上は「安倍政権は退陣を!あたりまえの政治を市民の手で!国会前大行動」の5万人の人波で覆い尽くされた。
 午後3時半、集会の進行担当が「総がかり行動実行委員会」から「未来のための公共」「Stand For Truth」に移ると、コールも3拍子の「ア・ベ・は/や・め・ろ」「ウ・ソ・を/つ・く・な」に切り替わる。憲政記念公園南庭の端に陣取っていた若者たちが「さよなら晋三」の大幕を先頭に、「前へ」「前へ」と叫びながら正門前に向かって移動し始めた。その勢いに押され、3時35分、鉄柵がついに決壊する。

 幅40bの車道にあふれ出る人びと。怒りの大行動なのに、どの顔も明るい。「まともな政治を」「内閣総辞職を求めます」「ABE is Over」「膿(うみ)はお前だ」などのプラカードを手に、「安倍はやめろ」コールを響かせる人の輪があちこちにできた。「FLUSH PM ABE(安倍首相を洗い流せ)」と書かれた巨大トイレットペーパーや「安倍ヤメロ」バルーン人形も登場。ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)制作のオレンジ色「安倍ヤメロ」大幕が、黒雲垂れこめる空にひときわ鮮やかに映える。

 国会正門前に解放区が生まれたのは、戦争法案廃案をめざした「2015年安保」闘争の8月30日と9月14日以来。今度こそ安倍を倒す。戦争と新自由主義路線の根を絶つ。2年7か月前から持ち越されてきた課題の達成へ、主権者市民の決意と確信はかつてなく高まっている。

 オスプレイ反対東京連絡会の中嶋香織さんは「米兵と家族1500人が来るのに住民説明会も開かない。政権の近くにいると人の命は何とも思わないのか」。Stand For Truthの本間信和さんは「腐った政治を終わらせよう。こんなおかしな政治を続けていたらこの国はぶっ壊れる」と危機感をみなぎらせた。

シリア爆撃 許さない

 総がかり実行委のコールは「ねつ造・隠ぺい許さない」「国家の私物化許さない」で始まり、「安倍政権を必ず倒そう」「みんなの力で政治を変えよう」と締めくくる。米英仏によるシリア攻撃の報道を受け、「シリア爆撃今すぐやめろ」も織り込まれた。

 5時前、司会者が「ネットニュースで小泉元首相『安倍総裁3選は難しい』。3選阻止じゃない、今すぐ辞めろって話でしょ」。続けて「言うこと聞かせる番だ俺たちが」「民主主義って何だ」「これだ」と声を合わせた。

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 ZENKOは正午すぎから事前集会。山川よしやす共同代表が「いま声を上げなくてはこの国の未来はない。国会前と全国に人をあふれさせ、安倍を引きずり下ろそう」と呼びかけ、関西はじめ沖縄・広島など各地から駆けつけたメンバーがマイクをとる。

 「3000万署名で戸別訪問すると、安倍を辞めさせたいという思いが渦巻いているのが分かる」「6人の子を育てるお母さんが『子どものためにも戦争はアカン』と子どもの名も1筆1筆。その声を届けたくて、きょうここに来た」。地域に広がる安倍政権への怒りがぶつけられた。

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 夜は、小雨が降る中、「キャンドルデモ」。俳人の金子兜太(とうた)さん揮毫(きごう)の「アベ政治を許さない」ポスターと闇を切り裂く希望のキャンドルを掲げ、沈黙で抗議の意思を示した。

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 4月12日の議員会館前行動では、韓国キャンドル革命に続こうと、セウォル号惨事追悼曲『真実は沈まない』が流れた。「光は闇に負けない。真(まこと)は嘘に負けない。決してあきらめはしない」









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