2018年06月08日 1529号

【軟弱地盤と活断層 辺野古に基地はつくれない ウソつき安倍を倒そう 美(★ちゅ)ら海壊すな 土砂で埋めるな】

 5月26日、基地の県内移設に反対する県民会議と「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会、総がかり行動実行委員会の共催による「美(ちゅ)ら海壊すな 土砂で埋めるな国会包囲行動」に1万人が参加し、国会を囲む4エリアで抗議の声をあげた。

 正門前エリアでは、国会包囲実行委員会・野平晋作さんと総がかり行動・福山真劫(しんごう)さんが主催者あいさつ。

 野平さんは「キーワードは軟弱地盤と活断層。こんな所に基地はつくれない。土砂を投入すれば豊かな海は戻ってこない。税金の無駄遣いはやめろ。ウソをつくな。情報をきちんと公開しろ」と語気を強めた。福山さんは「沖縄県民は自然破壊や暴力的弾圧と連日の座り込み、海上カヌー隊で闘っている。安倍の暴走が止まらないのは本土の闘いが弱いから。安倍を打倒し沖縄新基地を阻止しよう」と拳を握った。

 沖縄からは、辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議事務局長の山本隆司さん、ヘリ基地反対協議会共同代表の安次富(あしとみ)浩さんがマイクを握る。

 山本さんは「沖縄では日米安保・地位協定が憲法の上にある。普天間基地隣接の小学校に米軍ヘリから窓が落下しても6日後に飛行再開。1か月で216回の避難。授業できる状況にない」と憲法の蚊帳(かや)の外にある現状を告発。安次富さんは「高さ制限も大きな問題。国立沖縄高専がひっかかる。V字型に変わって14年間ほったらかし。米『沖縄ジュゴン訴訟』控訴審で原告主張を認め、一審に差し戻された。世界的な環境保護の問題に発展している」と展望を語った。

 立憲民主・共産・社民・沖縄の風の各党議員もかけつけ、「ジュゴンのすむ、世界に誇る大浦湾のサンゴ礁の群生を土砂で埋め立てさせてはならない」と呼びかけた。

 総がかり行動の高田健さんは「訪韓し、『広場の民主主義―市民が政治を変える』国際シンポジウムに参加。韓国の方から『辺野古の闘いはキャンドル革命と同じだ』と励まされた。キャンドル8千個が届く」と日韓連帯の深まりを紹介した。ジュゴン保護キャンペーンセンターをはじめ沖縄・辺野古に寄り添う多彩な活動が報告される。横田基地公害訴訟原告団は、オスプレイ配備で墜落の危険性が高まる状況に警鐘を乱打した。

 最後は、国会正門前横断歩道でバナーを広げ、手と手をつないだ。

 ZENKOと「月桃の花」歌舞団は、財務省上交差点に陣取り、歌やスピーチなどで行動を盛り上げた。



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