2018年06月22日 1531号

【思いは一つ 安倍を倒す 6・10国会前大行動 雨をつき2万7千人 政治腐敗・人権侵害 許さない】

 6月10日、雨足が強まる中、2万7千人が国会正門前に結集した。1週間前の3日、『朝日』『毎日』『東京』に「ウソだらけの政治を、変えよう」の一面意見広告が出され、23団体の社会的広がりをもつ実行委員会主催へと発展している。

 森友・加計学園疑惑究明、「働き方改革」一括法案廃案、東アジアの平和を対話で、沖縄・辺野古新基地建設反対、TPP11承認反対など多岐にわたる要求を掲げ、ウソと居直り・腐敗・人権侵害の安倍政権に即時退陣を迫る国会前大行動だ。

 主催者あいさつで福山真劫(しんごう)さんは「厚顔無恥という言葉がぴったりの安倍政権」を厳しく批判。国会議員も「歪み切った安倍政権を倒し、まともな政治を」と訴える。

 さまざまな分野で闘う人びとがスピーチに立ち、参加者の思いは一つに。

 立憲デモクラシーの会の山口二郎さんは「諦めないで闘い続けよう。必ずチャンスが来る」と励ます。「平気でウソをつき、ばれたら開き直る。とても子どもに見せられない」と憤ったのは、大阪・豊中市議の木村真さん。TPPプラスを許さない!全国共同行動の山田正彦さんは「種子法の廃止で、国産100%だった米・麦・大豆などに民間企業の遺伝子組み替え種が参入する」と警告した。一票で変える女たちの会の坂元良江さんは「セクハラ防止の法律を」と求めた。

 沖縄平和運動センター議長・山城博治さんの登壇に大きな歓声が。「8月、数千人の機動隊を派遣して沖縄県民を排除し、大浦湾への土砂投入を強行するだろう。力を貸してください」と『今こそ立ち上がろう』を歌った。

 第9次横田基地公害訴訟原告団団長の福本道夫さんは「オスプレイ5機が横田に飛来した。夜、敵地奥深く入って兵隊を降ろし、テロ行為を行った兵隊を再び回収する」と危険性を指摘。日本被団協事務局次長の児玉三智子さんは「7歳で被爆。あの地獄の苦しみは二度と繰り返してはならない。核兵器禁止条約に背を向ける日本政府に怒りを覚える」と語る。

 NHK記者だった娘を過労死で亡くした佐戸恵美子さんは癒えることのない悲しみの心を伝え、「娘の死は労務管理の怠慢、人災だ。過労死を促進する高プロは絶対通してはならない」と訴えた。

ZENKO独自アクションに注目

 ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)は大行動前に独自アクション。安倍の似顔絵バルーンや大パラソルが注目を集め、韓国朴(パク)政権を倒した『これが国か』にのせて「クビ、クビ、クビ、安倍はクビ」、『走れコウタロー』の替え歌『やめろシンゾー』で軽快に笑い飛ばす。

 「3000万署名を300筆集めた。街の人はみな9条を変えてはいけないと思っている」(北海道)「本日、草津でも市民アクション」(滋賀)「毎週、自民党府連に『安倍やめろ』の要請書を届けている」(京都)「介護報酬が引き下げられ、施設は毎月20万円の減収。介護職は疲れ果てている。介護に予算を回さず、お友達には8億円値引き」(大阪)。地域での奮闘と結び、国会前にかけつけたメンバーから発言が続いた。

 土屋のりこ足立区議、有賀精一日野市議もマイクを握り、社会保障を切り捨て、公文書改ざんの責任をとらない安倍政権を批判した。





 働かせ方改悪法案が参院へ、という時期に取り組まれたロックアクション。小雨降る大阪・御堂筋を約100人が「毎日ウソつく安倍は辞めろ/人の時間をタダだと思うな/残業代はきちんと払え」「米朝首脳会談支持/対話で平和を」と市民に訴えた。(6月6日・大阪)

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