2018年08月03日 1537号

【「えらいこっちゃで 大阪の教育」 安倍戦争教育の実験場NO 競争・愛国心強要でなく、まっとうに D-TaC集会】

 7月13日、「えらいこっちゃで 大阪の教育」と題した集会を開催しました。主催団体D-TaC(Democracy for Teachers and Children)は、私の「君が代」不起立処分撤回と学校に民主主義をとりもどすことを目的として、処分に対し人事委員会に審査請求した2015年7月以来、毎年7月13日に総会を兼ねた集会を開いてきました。

 4回目の今回は、「大阪市の教育のあり方に疑問を感じているが、『君が代』強制問題にはそれほど関心がなかったという方にも参加してもらいたい」ということで、まずタイトルは「えらいこっちゃで 大阪の教育」。そして、市民の立場から今の大阪市の教育のあり方を危惧している地域情報誌の制作スタッフ・向井美香さんに聞き手をお願いした対談スタイルに。私が、「日の丸・君が代」強制に始まる維新支配下の大阪市の学校教育がどれだけ「えらいこっちゃ」状態になっているのか、「君が代」強制を打ち破る取組みの中に「まっとうな教育」を取り戻す展望があると話す企画をメインにしました。

訴え続けていることが希望

 集会には、朝日新聞の催し物情報を見たという方も来られ、50人を超える参加者がありました。70分のトーク企画も向井さんのサポートでなんとかやり終えることができ、続く質疑の時間にも何人もの人から発言がありました。

 教育現場の状況を問う質問とともに、「孫の卒業式に出たとき、『君が代』時に自分は立たなかったが、それだけ。何かできることはなかったか」との問いかけもありました。その場で「日の丸・君が代」強制反対大阪ネット代表の黒田伊彦さんから、卒業式参列者の立場からの抗議実例などが紹介されましたが、D-TaCの中学生向けビラまきや学校要請行動への参加などもその問いへの1つの回答になると思いました。

 聞き手をお願いした向井さんの最後のことば「足元からコツコツと教育への権力の政治介入を許さないと訴え続けている教師がいると知ることは、それだけで希望。希望を育てるために私に、私たちにできることは何だろう」に大きな力をもらったように感じました。

 また、旧大阪交通局(Osaka Metro)によるヒゲを理由とした不当人事評価と闘う河野英司さん、不起立処分撤回を求めるグループZAZAを代表して大阪府教委の戒告処分・再任用拒否と闘う梅原聡さんから、維新支配に抗する連帯のあいさつを受けました。

 集会の前日、大阪市人事委員会の準備手続きがあり、処分担当課長、処分時の校長、私の3人を証人として公開審理を行うことが決まりました(日程は未定)。今秋の公開審理の傍聴をお願いします。

(大阪 教職員なかまユニオン・D-TaC 松田幹雄)

 
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