2018年08月03日 1537号

【被災者支援よりカジノ優先/民意踏みにじる辺野古土砂投入/許さん/国会正門前に8500人/7.19総がかり行動に連動 全国各地で起こる/安倍退陣へ諦めない闘い】

 延長国会会期末の7月19日、総がかり国会正門前大行動に8500人が結集した。

 国民民主・社民・共産・沖縄の風・無所属の会・立憲民主の4党2会派の野党国会議員は「カジノ業者の金儲けに公共性はない。賭博罪は免責できない」「被災者生活支援法改正要求を一顧だにせず、参院6増・カジノ解禁の悪法を強行する姿に体が震えた」と怒り、安倍退陣を強く求めた。

 主催者を代表して弁護士の加藤健次さん(自由法曹団幹事長)があいさつ。「3000万署名は1800万を超えた。改憲を押しとどめていることに確信を持とう。怒りを持続し、全国に広げよう」

 連帯あいさつで日本労働弁護団幹事長の棗(なつめ)一郎さんは「3年前の派遣完全自由化、今回の高プロ。次に来るのは解雇自由化だ。雇用社会は終わり、大企業の好き勝手にされる」と警鐘を乱打した。

 沖縄平和運動センター議長の山城博治さんが大きな拍手に包まれ登壇。「辺野古現地はゲート前に新たな柵が立ち、一切の抗議行動ができなくされた。護岸で海が囲い込まれ、中をウミガメが一生懸命泳いでいる。翁長知事が23日にも埋め立て承認撤回を表明、と報道された。最後の力を振り絞り、巨大な権力に立ち向かう姿は、不条理を押しつけられ苦しむ沖縄県民を象徴し、涙が出る。8月17日の土砂投入開始阻止へ、6日からゲート前大行動、11日3万人規模の県民大会、16日から第2波大行動で荒れ狂う安倍政権と闘う」とこぶしを握り、『座り込めここへ』を歌った。

 東京過労死を考える家族の会代表の中原のり子さんがマイクをとる。「19年前、小児科医として働いていた夫は『馬車馬のように働かされ、搾取され、殺される。不眠・不休は限界を超えた』の言葉を残し、白衣を着て病院の屋上から飛び降りた。以来、夫の死は社会的殺人だと訴え続けてきた。安倍政権は、過労死を本気で止めるつもりはない。高プロだって生身の人間だ」。過労死遺児の詩『ぼくの夢』〜大きくなったらぼくは博士になりたい/そしてドラえもんに出てくるようなタイムマシンをつくる/ぼくはタイムマシンに乗ってお父さんの死んでしまう前の日に行く/そして「仕事に行ったらあかん」ていうんや〜を朗読すると、涙を拭う人もいた。

 行動の最後に、韓国市民寄贈のLEDキャンドルを振って『真実は沈まない』の歌声を響かせ、諦めない闘いを誓った。





滋賀

 「安倍9条改憲NO! 市民アクション・滋賀」が呼びかけた「安倍やめろ」「9条改憲NO」宣伝行動。ZENKO滋賀などが「朝鮮半島が平和に向かっている。安倍政権の軍備増強の理由がなくなり、9条を変える理由もなくなった」とリレートーク。(7月19日 JR大津駅前)


京都

「戦争法(安保法制)廃止市民アクション@きょうと」など市民が呼びかけた「戦争法・共謀罪廃止!立憲主義を守れ!街頭演説&デモ」。450人が市役所前からスタートし、「安倍内閣即時退陣」と声を上げた。(7月19日)



大阪

 大阪総がかり行動実行委員会の「安倍内閣はいますぐ退陣」19行動で、3000万署名と宣伝行動。ZENKO山川よしやす共同代表は「豪雨災害対策より宴会、カジノ。命よりカネの安倍、維新をこれ以上一時ものさばらせてはならない」と訴えた。(7月19日 京阪・地下鉄天満橋駅前)

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