2018年09月07日 1541号

【みるよむ(495)018年8月25日配信 イラク平和テレビ局in Japan 辺野古新基地建設断念を求める 8.11沖縄県民大会】

 2018年8月11日、沖縄県那覇市奥武山(おうのやま)陸上競技場で「土砂投入を許さない!ジュゴン・サンゴを守り、辺野古新基地建設断念を求める沖縄県民大会」が開催された。今回はイラク平和テレビ局in Japanの取材でこの集会をお伝えしたい。

 まずは集会開始前、関東・関西などから参加した全交(平和と民主主義をめざす全国交歓会)メンバーが全交沖縄とともに安倍9条改憲NO!3000万署名と米朝共同声明を支持し基地に反対する署名(東アジアの平和を求める署名)を集めている場面だ。会場入り口で、県内外の各地から集った人たちから次々と協力があった。1時間足らずの間にどちらも350筆以上が集まった。

 集会の3日前、翁長雄志(おながたけし)沖縄県知事が亡くなった。次男である翁長雄治(たけはる)那覇市議は、悲しみに耐えながら「父は最後の最後までどうやって辺野古の基地を止められるのかを考えていた。翁長雄志に辺野古新基地が止められたと報告できるようにがんばりましょう」と訴える。

 辺野古現地闘争部長・山城博治さんの発言も心に響く。「命を削るように、そして実際にすべての体力、すべての気力を使い果たして撤回表明に及んだ翁長知事の英断決意をたたえ、ここでみんなで翁長さんに感謝と、そして私たち自身も引き続いてがんばる、そんな決意を申し上げる場であったと思います」「これまでご協力いただきました県民のみなさん、全国の仲間のみなさん、引き続きお力を貸してください。私たちの力を持ってすれば不可能はないだろうと思います」

7万人の新基地NO

 台風が近づく中、途中でかなりの雨も降ったが、集会参加者は続々と増え、全体で7万人。「辺野古新基地NO」のプラカードを全員が掲げ「あきらめないぞ」と声を上げた。

 翁長知事の基地建設阻止に向けた強い遺志を引き継ごうとするからこそ、これだけの大きな結集を実現することができた。

 8月17日、沖縄防衛局は、通知していた名護市辺野古の埋め立て土砂投入を行わなかった。県民大会をはじめとした新基地を許さない闘いの成果だ。闘いに確信を持って、辺野古をはじめとした現地の基地反対運動に全国から連帯行動を強め、9月30日の知事選で新基地建設に反対する候補の勝利をかちとりたい。

(イラク平和テレビ局in Japan代表・森文洋)



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