2018年09月07日 1541号

【9.30/沖縄/知事選勝利/翁長さんの遺志継ごう/8月ZENKO沖縄参加団 辺野古で連帯】

 ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)は8・11沖縄県民大会に続き、8月17日から20日にかけて辺野古に参加団を送り出した。政府・沖縄防衛局が17日に辺野古への土砂投入を公言していたからだ。新基地阻止への翁長知事の強固な意志と辺野古現地の闘いが土砂投入を阻んだ。だが、政府はなお機をうかがう。9月9日名護市議選、30日知事選勝利の闘い、現地の闘いに全国からいっそうの連帯が必要だ。参加団から報告と訴えが寄せられた。

平和なしに経済発展なし 山城さんの訴えに応えたい

 8月、政府の土砂投入を前に辺野古では連続大行動。その終盤の8月17日から、ゲート前、大浦湾見学、活断層学習会に参加した。今回初めて、2千種の貝博物館、グラスボートでの海中観察で大浦湾の豊かな生態系に触れた。そして、ゲート前キャンドル行動を14年間続けておられるご家族とキャンドル行動をともにすることもできた。

 連続行動最終日の18日、200名余の仲間が集まった。翁長知事の遺志を継ぎ新基地建設を阻止し、平和な沖縄を作り上げていく、そのために、13日告示30日投票の知事選に何としても勝利する、と決意を固めあった。

 山城博治沖縄平和運動センター議長の発言を胸に刻んだ。「観光客がどんどん増え経済発展をする沖縄、宮古、石垣、先島に基地は要らない。基地は沖縄の発展に邪魔になる。辺野古新基地反対だけでは知事選は勝てない。相手は、基地問題を隠し経済発展を≠ニ言ってくるだろうが、平和なくして観光、経済発展はありえない。先島は、ミサイル基地が作られまさしく一番攻撃対象となるだろう。せっかく発展してきた観光、経済も攻撃されれば吹っ飛んでしまう。基地でなく、豊かな自然、観光で経済を豊かにし、平和な沖縄、先島をつくっていこう。全国で安倍打倒へと闘うすべての人と手をつなぎ闘おう」と訴えられた。

 山城さんの訴えにどう応えるか。新基地阻止を掲げた「東アジアの平和を求める署名」を地域の隅々まで広げ、沖縄とともに改憲阻止、憲法を生かす取り組みで連帯したいと思った。

   (大阪市・糸賀孝子)

初の辺野古ゲート前 地域に現地の事実伝える

 8月18日、土砂投入の緊迫した情勢で私にとっては初の辺野古ゲート前行動の予定でしたが、翁長知事が亡くなり、知事選への影響を避けようと国が搬入や海上工事をやめた中での行動になりました。現場に行き、翁長さんの遺志を引き継ぎ、次を見据えて闘う人たちの熱気に触れることができ、参加してよかったです。

 19日には那覇で辺野古海域の活断層についての学習会に参加しました。辺野古基地予定地の下に活断層と軟弱地盤があることは政府も承知しながら認めず、やりやすいところから工事をしている、知事選で言いなりになる知事になったらやりたい放題できると、県民があきらめるのを待っていることがよくわかり、改めて怒りがわきました。「活断層のそばにすでに弾薬庫がある時点で危険」とゲート前で上間芳子さんも強調されていました。

 20日は土砂搬入も工事もなく、1時間の座り込みの後はテントに移動して歌やスピーチで交流。台風対策でテントの片付けも皆でしました。

 本土では翁長知事の承認撤回の理由は報道されず、それが沖縄との温度差を生んでいると感じます。帰って地域で伝えなければと責任をひしひしと感じる連帯訪問でした。

(ZENKO兵庫・小川裕子)





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