2018年09月21日 1543号

【第2回福島沖縄まつり〜愛称 袋中まつり いま、命(ぬち)どぅ宝 地元に広がりつながり深める 福島・郡山】

 福島県郡山市で「第2回福島沖縄まつり〜愛称 袋中(たいちゅう)まつり いま、命(ぬち)どぅ宝」が9月1日に前夜祭、2日に本祭の日程で開かれ、大きな成功を収めた。「沖縄 福島をつなぐ実行委員会ふくしま」、「月桃の花」歌舞団(福島歌舞団)から報告を寄せてもらった。

フィナーレは出演者もみなカチャーシー

 本祭は9月2日、郡山市開成山公園野外音楽堂において、午前10時30分開催しました。

 この祭りは、両県の伝統芸能の繋がりを示す祭りとして、そのきっかけを作られたいわき出身の袋中上人(たいちゅうしょうにん)を知ってもらう祭りでもあり、別称「袋中祭り」として今後開催していきます。

 出演団体として、じゃんがら念仏踊りからは、いわき市より「桜つつじ」と小野町より「上羽出庭じゃんがら念仏踊り」、エイサーは「月桃の花」歌舞団、郡山より市立熱海小学校石筵(いしむしろ)分校入倉組の小学生によるエイサー、福島市より「あづま勇舞伝心」、そして福島県立あさか開成高校よさこい部開成舞彩により祭りを構成しました。

 500のイス席には多少の空席はありましたが、カンパは10万円を越しました。

 告知としては、新聞だけでなく、ポスター、チラシを郡山エリアのすべての小学校、高校や専修学校さらに出演団体や行政、主要企業へ送り、スタッフのつながりでテレビ局へも知らせました。当日の午後4時30分の地方版ニュースで流れたようです。また、郡山市長品川萬里さんが、秘書を伴い顔を出していただきました。今後、20ページ程のパンフレットを作り、報告を兼ねて学校関係、行政、企業へ配送し、広告をいただいた法人等へは直接手渡してお礼をする予定です。

 メディアにも伝統文化の祭りとして取り扱っていただき「月桃の花」歌舞団も活字で紹介されております。

 私は、祭り当日の挨拶の中で、翁長雄志(おながたけし)知事の冥福を祈りお祭りに入りました。この祭りを通して様々な問題の相互理解に繋がることを祈って開催しております。

 今回の祭りでは、カチャーシーを知らせ、フィナーレでは全員でカチャーシーを参加体験し、観客も参加する祭りとして第一歩を踏み出したと感じました。

(沖縄 福島をつなぐ実行委員会ふくしま代表 塚原広)

すべてに全力投球 次はエイサー手踊り練習会へ

 9月1〜2日の福島沖縄まつりを開催するにあたり、はじめは正直、関心がなく歌舞団の一員として手踊りすればいいや!≠ュらいに思っていました。だけど、開催が近づくとともに、地元の仲間が模索しながら一生懸命に働いている姿を見たり、関西から夜行バスで来てくれる仲間と話をしたり、公演間近の仲間が時間を割いて駆けつけてくれるなど、一つ一つが私の気持ちに変化を生じさせました。

 「仲間に来て良かったって思ってもらいたい。エイサーや手踊りを見て自分も踊ってみたいって感じてほしい」―そう思い、関東の仲間に私の気持ちを託して「エイサー手踊り練習会」のチラシをとても素敵に作成して貰いました。

 そこからは一気にボルテージが上がり、前日に宣伝できる場所を探しモールでの場所を確保したり、家族はもちろん友人、息子の後輩、勤務先の保護者の方々、同僚など思いつく限り連絡。何よりうれしかったのは、同じ福島で手踊り練習をともにがんばってきたAさんが諸事情で難しい最中にも関わらず、「一緒に手踊りしたい!仲間に会いたい」と、強い思いで参加できたことです。本当にうれしくて私もさらに拍車がかかり、すべてに全力投球♪

 お陰さまでお祭りも無事に終了。連絡した方もみんな見に来てくれ、うれしくて涙腺緩みっぱなしでした。この場をお借りしてですが、改めてすべての方に感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。本当にありがとうございました。

 今後は地元郡山での「エイサー手踊り練習会」に向けて楽しむことです。この集まりは1人ひとりの意思を尊重し、大切に育みながらゆっくりゆっくりと進めていこうと思っています。

(福島歌舞団 大藤圭子)

◆エイサー手踊り練習会in郡山 9月24日(月・休)13:00〜15:00 郡山市中央公民館
10月13日(土)13:00〜15:00 郡山市中央公民館金透分室



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