2018年09月21日 1543号

【議会を変える 東京都足立区議 土屋のりこ どこであれ、出産・子育てできる職場に】

 以前の「議会を変える」でも触れましたが、足立区議会では女性議員が安心して出産・子育てできる環境を作るために意見のすりあわせをおこなう部会として「議会活動と育児等の両立に関する部会」を新たに立ち上げ、検討を重ねてきました。3月第1回会合から始まり、7月第7回会合をもって検討結果を答申にまとめました。いよいよ決めた事柄が、9月から運用開始とされています。

 私も無会派から委員として参加しました。意見も反映されており、仕事ができたなと感慨深いものがあります。物事が決まることが決定的に遅い議会にあって、画期的です。

 さて、その内容ですが―

 議員・傍聴者含めた託児スペースを設置し、委員会の音声が聞こえるようにする/本会議・委員会出席にあたって保育の必要があれば議員厚生室を活用できることとする/費用弁償が発生しない会議(議員研修や議員連盟等)へは赤ちゃん連れでの参加を可能とする/行政視察にあたり赤ちゃん連れでの参加を可能とする(ただしシッター同行、自費負担、視察先では別行動等)/妊娠中の質問は着席でも認める/マタハラ・モラハラ防止の議員研修をもつ(早速8月24日に開催され参加してきました)/周囲からの理解不足に関して、足立区議会としてこの取り組みを議会ウェブサイトや議会だよりなどで積極的にアピールし、出産・子育てしやすい環境作りに取り組んでいることを発信していくこととする、などなど。

 また、妊娠・出産のために一般質問ができない場合等に、文書での質問をできるよう整えてほしいとの声もありました。これに関しては、国会や都議会ほかいくつかの自治体でも文書質問制度(質問主意書)があることを踏まえ、「議会制度のあり方検討会」にてどういう形で文書質問を保障していくか、今も議論が重ねられています。前向きな方向で実現できそうな手ごたえを感じており、期待しています。

 自分たちの社会(議会)のルールを自分で作るのは、有意義で楽しいことです。

 
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