2018年09月21日 1543号

【9条改憲発議 絶対許さない 署名で可視化し突きつけよう 3000万人署名キックオフ1周年集会】

 9月5日都内で、「3000万人署名キックオフから1年/さようなら安倍政権めざそう3000万人の署名」が開かれた。会場は、安倍首相の改憲加速宣言に危機感をもつ400人であふれた。

 安倍9条改憲NO!全国市民アクション共同代表の高田健さんが「秋の臨時国会、来年の通常国会、安倍改憲との重大な政治決戦の時期を迎えた」と主催者あいさつ。安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合の中野晃一さん(上智大学教授)が講演した。「安倍首相がこれ以上日本をボロボロにする手立ては、9条改憲以外残っていない」と皮肉を込めて指摘し、「『安倍改憲だけはだめだ』の声を可視化し、秋の臨時国会で発議させない」と3000万人署名の意義を語った。

 9条改憲を押しとどめてきた各地の取り組みを5人が報告。長野県上田市の大村忠嗣さんは「人口6200人の山間地、長和町(ながわまち)で3割を目標に戸別訪問。留守の所は2回3回と訪ね、現在2800筆に」。世田谷区の角倉洋子さんは学生に向けた呼びかけについて「国士舘大学をスタートに高校を含め38校の前でスタンディング。チラシやステッカーも工夫し、シール投票で対話を広げている」。

 「市民アクションのポスターや子ども向け絵本、“戦争のつくりかた”の紙芝居、極め付きは台本を書きお面をつけての“街中お芝居”の上演―一瞬で通り過ぎる人に視覚的に伝える」と話すのは、東京都・ふやふやさん。埼玉県教職員9条の会・伊藤稔さんの「教員時代の同僚・生徒に返信用封筒を入れた手紙を50通送り、20通返ってきた。母子家庭で今は亡き生徒の母親から大き目の封筒で60筆。家に帰らない難しかった生徒本人からは50筆届いた」との報告が参加者の心を打つ。SISTERsACTの大田伊杜子さんは「新宿西口でシスター50人と信者・牧師・神主ら100人で歌・コール・スピーチを繰り返し、400筆が。次回は10月6日」と協力を呼びかけた。

 3000万署名は9月末に第4次集約を行う。9条の会事務局長の小森陽一さん(東京大学教授)は「戦争法廃止署名が1580万筆。昨年衆院選の得票は立憲民主1100万、共産440万、無所属・社民220万の計1760万。それを超える署名は国会議員に対し、改憲発議に加担すれば2度と国会に戻ってこれないと突きつける数になる」と奮起を促した。

 市民アクション共同代表の小田川義和さんが、(1)9月19日“この政治をチェンジする”日比谷野音集会(2)10月臨時国会に合わせ国会議員会館前行動と2回目の署名提出行動(3)11月3日14時〜国会包囲大行動(4)9月30日沖縄県知事選での玉城デニー候補必勝へ本土からエールを送る―と行動提起した。

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