2018年09月28日 1544号

【「幕引きさせてたまるか」 森友問題震源 大阪・豊中に800人 市民の力で安倍引きずりおろそう】

 9月16日、「幕引きさせてたまるか!森友問題 アベの大罪を暴く」集会(主催:森友問題を考える会)が、「瑞穂の國小學院(安倍晋三小学校)」建設予定地だった豊中市内で開かれ、約800人の市民がつめかけた。

 第1部は、金平茂紀さん(TBS報道特集キャスター)と望月衣塑子(いそこ)さん(東京新聞記者)のトークセッション。

 望月さんは「なぜ、社会部記者の私が政治部の官房長官会見に出たいと申し出たのか」と切り出した。朝日新聞が国有地売却タダ同然問題を報じて(2017年2月9日)以降、東京新聞の「森友問題取材チーム」に入り、「記者として真実を追求し伝えたい」との思いを熱く語った。身振り手振りも含め「速射砲のように、講談師のごとく」(金平さん)、時に笑いの渦に巻き込み、鋭い批評精神が腐敗した安倍政権の本質を暴く。菅官房長官会見での自らの質問について官邸サイドから「質問は印象操作。いつまで出させるんだ」という「圧力」を跳ね返せたのは、東京新聞に寄せられた激励9割≠フ視聴者の声だったエピソードも披露。「メディアを変えていくのは、圧倒的な人びとの声の力だ」と語った。

 金平さんは「40数年大切にしてきたのは、言いたいことを言う自由な精神だ」。メディアに携わる者の気概は「権力を監視すること、少数派になることを恐れないこと、多様な表現を提示する自由を大事にすること」と筑紫哲也氏のことばを引いてジャーナリスト魂を紹介した。

民主主義を取り戻す

 第2部は、森山浩行立憲民主党衆院議員、服部良一社民党元衆院議員、辰巳孝太郎共産党参院議員などの国会報告やアピール。共通して、森友問題は終わってはいないし、終わらせてはいけない。アベ政治の腐敗で民主主義が危機に瀕する中、この問題を国会内外で連携して追及し、民主主義を取り戻していくことが大事だと訴えた。

 服部さんは、沖縄県知事選連帯、東アジアの平和を強調するとともに、森友問題の追及が改憲策動を押しとどめる大きな力となっている点に触れた。「安倍は秋の臨時国会もなかなか開かない。すっかり国会嫌いになっているが、世論と野党の追及がそう追い込んできたのだ」

 まとめで、木村真豊中市議は「佐川は辞め、麻生はお小遣いを返上。すべてが明らかになったが、まだそれだけ。このまま幕引きさせたら、右翼的な学校建設に肩入れ、国有地のタダ同然の売却、公文書改ざん、廃棄―何をやってもいいことになってしまう。圧倒的な市民の怒りの声で、安倍を首相の座から引きずりおろそう」と呼びかけ、大きな拍手に包まれた。



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