2018年10月19日 1547号

【沖縄知事選勝利、東アジアの平和が展望 安倍改憲を止め、戦争政権の打倒へ 大阪でMDS集会開く】

 民主主義的社会主義運動(MDS)は10月7日、大阪市内で集会を開き、安倍改憲阻止の展望と方針を示した。参加者にMDSに加わり、ともに闘おうと呼びかけた。

 MDS山川よしやす書記長は「自公維新が総力をつぎ込んだ沖縄県知事選での玉城デニーさん圧勝は安倍の改憲プログラムに痛打を与えた」とその大きな意義を語った。あわせて朝鮮半島から戦争の火種をなくす「9月平壌(ピョンヤン)共同宣言」を強調。戦争路線を進める安倍政権の脆さを指摘し、打倒の展望を明らかにした。(2面に講演要旨)。

 ではどう闘うのか。MDSメンバーが次々と壇上にたち、実践を報告した。すべてが地域の変革をめざす行動だ。

 沖縄知事選支援に駆けつけたメンバーは「沖縄のことは沖縄が決める。権力者に勝てる希望を全国に広げた」という実感を得た。「沖縄のような闘いが全国の自治体でできれば、安倍政権は立ち往生する」の確信で、来年の地方選挙に挑戦する関西の予定候補が登壇。大津市の市政変革をめざす中川哲也さんは「自治体は地方政府。国の下請けではない。安倍になびく議会の変革をめざす候補の勝利が戦争と貧困、原発推進の政治を終わらせる」と決意を語った。

対話広げた戸別訪問

 改憲阻止、戦争政策反対の主張を広めるには市民との対話が欠かせない。3000万署名や東アジアの平和を求める署名への協力を呼びかけて一軒一軒訪ね歩く戸別訪問の地道な活動が続いている。

 初めて訪問活動に参加したメンバーは「高齢の一人暮らしの女性が安倍政権に対する不満、赤坂自民亭問題などをぶつけるところがなく、訪問した私たちに延々と訴えたことが心に残っている」と語り、署名拡大の手応えを感じた。

 東アジア平和の署名は、朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に対する否定的報道もあって協力を得るために会話の準備・工夫が必要だ。「朝鮮は信用できない」という相手に「信用できないなら、なおさら相手を知るために対話が要りますよね」と相手の問題意識に応じた会話を重ねる努力をしている。「70年続いた戦争状態。韓国と朝鮮の対話で平和の道が進むなら沖縄に基地はいらない」と説得し協力を得たメンバーは「ミーティングや学習会を通じてもっとわかりやすく話ができるようになりたい」と意欲を燃やしている。この積み重ねが、変革への力となる。

全分野で闘うMDSと共に

 沖縄・福島を題材にしたミュージカル公演を続ける「月桃の花」歌舞団の文化活動、介護切り捨てに対する闘い、労働組合への不当弾圧に対する闘い、原発再稼働反対の闘いなどの報告は、新自由主義政策と全分野で闘うMDSの姿を示した。

 沖縄・韓国からゲストを迎え、安倍政権と闘うすべての運動を結ぶ11・4団結まつりが呼びかけられた。12月の「東アジアに平和を!武力なき平和のためのZENKOスピーキングツアー」、来年1月、日韓の青年が沖縄を訪問する企画も進む。朝鮮半島の和平を支える市民レベルの日韓連帯行動となる。

 3か月前にMDSに加入したメンバーは「MDSは、人と人が真に平等で、民主主義が生活の隅々まで徹底する世の中になれば素晴らしいと思う仲間の集まり」と語り、「ぜひ仲間に」と呼びかけた。

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