2018年11月02日 1549号

【横浜でMDS集会開く/地域を変え アベ政治追放/「誇りある豊かさ」へ沖縄とともに/日韓民衆の連帯で平和を】

 10月21日横浜市内で、MDS(民主主義的社会主義運動)集会が開かれた。

 佐藤和義委員長が「沖縄県知事選勝利、東アジア平和実現の力で安倍戦争改憲路線にとどめをさそう」と題して基調講演。続く「闘いのアンサンブル」は、歌と発言で「対案は民主主義的社会主義―誇りある豊かな社会をともにつくろう」と呼びかけた。

 「誇りある豊かさ」は玉城デニー新知事に引き継がれた「オール沖縄」のメインスローガンだ。「月桃の花」歌舞団の歌声「太陽(てぃだ)が昇るよ/平和世(ゆ)ここから創るんだ」に導かれ、首都圏各地域・各団体の取り組みが報告された。

 東京・南部地域は11月にドキュメンタリー『コスタリカの奇跡』の上映会を開く。「社会を変えていくことは可能だと希望を感じる映画。大企業の利潤の分配、教育の無償化や社会福祉の充実を掲げて共闘を広げよう」。奨学金連絡会で活動するメンバーは「返還困難者からの相談が増えてきた。当事者の声に耳を傾け、“青年負債”をなくす社会を」と決意を語る。「尊厳ある暮らしを!」連絡会は新たな介護要求署名を開始した。「尊厳ある“看取り”をめざす小規模事業所が頑張れるよう行政の支援を求めていく」。解雇撤回を闘う首都圏なかまユニオン組合員からは支援要請の発言があった。

 地を這うように重ねられている3000万署名・東アジア平和署名の活動。足立区での戸別訪問の様子が寸劇で再現された。「今忙しい」と断る人がいる一方、「近所にベトナム戦争のとき銃弾を作っていた会社がある。とにかく戦争はいや」「憲法は守らないと。自衛隊は災害救助隊として活躍してもらったほうがいい」と署名に応じる高齢者も。訪問したメンバーは「こっちから話すのではなく、話を聞きにいくという気持ちで訪問。話したい人はいっぱいいる」と確信を得た。

 画家の山内若菜さんがマイクをとった。「福島で『牧場展』を開いた。福島に住む方に『ラスコーの壁画を思わせる。勇気づけられた』と言ってもらえた。真理を探究し、人の心に届くものを創る。絵の持つ意味、自分はメディア表現の長い物語の一つだと改めて感じた」と振り返る。

 地域変革の闘いの重要な舞台が自治体議会だ。来春2期目となる足立区議の土屋のりこさん、横浜市政変革に初挑戦する青島まさはるさんが支持者とともに登場し、「小規模介護施設への支援など求めてきたことが実現へと前進した。地域を平和と民主主義の陣地に」(土屋さん)「全戸訪問で『若者手当の創設は絶対必要』と言ってくれた22歳の元自衛官がいる。多くの憤りが市民の中にある」(青島さん)と抱負を語った。

 最後に、映画『ソソンリ』上映運動や12月スピーキングツアー、1月日韓ユース参加団in沖縄などが提起された。

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