2018年11月09日 1550号

【市民の力で変える 平和と民主主義をともにつくる会・大阪が山川よしやすさんと語る会 大阪市城東区】

 10月21日、大阪市城東区で、改憲・都構想・原発・貧困NO!を掲げ、大阪市政変革をめざす「山川よしやすとともに語るつどい」が行われた。「平和と民主主義をともにつくる会・大阪」が主催し、城東区民を中心に約60人が参加した。

生活向上とことん改革へ

 午前と午後の2度、山川よしやすさん(つくる会・大阪代表)が「市民の力で変える!」と題して講演を行った。

 山川さんは、沖縄県知事選の玉城(たまき)デニーさん勝利から切り出した。勝利の転機として、9月22日「うまんちゅ大集会」での県民の怒りの思いを象徴する翁長樹子(みきこ)夫人の発言を紹介。「日本政府のやり方があまりにひどい。権力をすべて行使して私たち県民を愚弄(ぐろう)する。民意を押し潰そうとする。マグマを噴出させてでも必ず勝利を勝ち取りましょう」に共感が広がる。

 現地に選挙戦支援へ行ったメンバーも「その場で発言を聞いていた沖縄県民だけでなく、支援へ行っていた自分たちも、涙を流して感動した」と、臨場感を持って報告。

 続けて山川さんは、現在の貧困、格差の例を挙げた。「企業トップ(会社経営者)である高額所得者の時給は約300万円にもなるが、税金は所得に比べればほとんどかかっていない」と強調すると、参加者は大きく息を飲んだ。

 「大阪府や大阪市での10年に及ぶ維新政治は、福祉・教育・ライフライン・公共交通を破壊してド貧困≠ノ陥れただけでなく、3年前の住民投票で決着がついたはずの大阪『都』構想に執着し続けている。それは、税金を関西経済界へ売り渡すための、カジノ・万博の実現と一体の当初からの政策構想」と山川さん。「カジノを誘致しているのは貧困率の高い自治体だ」の指摘にも会場はどよめいた。

 最後に、「安倍政権と維新政治に苦しめられている大阪市だからこそ、ひたすら人にこだわった『市民生活向上とことん10年改革』実現が必要性だ」と訴えた。

山ちゃんとともに

 昼食時には模擬店やバザー市も開かれ、アットホームな雰囲気。休憩中、山川さんやスタッフが一人ひとり語りかける中で、「90歳の母親を姉妹で在宅介護しており、介護保険料や介護負担にとても怒っている」などの声が出され、憤りを共有する場面も。

 毎週行われている学習交流会参加者の発案による「大阪市会(市政)へ私の要望!市民1000人アンケート」はスタートしたばかりだが、寄せられた市民の生の声が紹介された。「教育に安易に成果目標を設定し、教師やこどもをしばるな」「都構想やカジノなど、わがまま政策やめよ」「市政は民生第一であり、無駄使いの大型事業はやめるべき」などなど。

 現時点での集計で、一番やってほしいことは「医療・介護など福祉の充実」。大阪市政変革の展望もここにあることが確認できた。

 「安倍・松井・吉村に言いたいことコーナー」では、公用車に隠れてタバコを吸うな!∞市長の独断でサンフランシスコ市との姉妹都市を解消するな!≠ネど、3人に扮したメンバーに怒りの声がぶつけられ、アタフタと退場。

 まとめで、つくる会事務局は「東アジアの平和を求める署名」などを集めること、「11・4団結まつり」「11・18介護の集い」への参加を呼びかけた。

 初参加者から「いい話でした。維新は自民と同じや。知り合いに声かけてみます」と感想が出されるなど、周辺への戸別訪問署名や近隣スーパーでの署名行動がきっかけでできたつながりを、主催者は喜ぶ。

 集会後、参加者は、当日披露された山川応援ソングで、♪変えよう 大阪市政 山ちゃんとともに♪と歌いながら、城東区内を明るくデモして訴えた。





 
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