2018年11月16日 1551号

【記憶の連帯ネットワークづくりを/代案文化連帯 キム・アラムさん】

 板門店(パンムンジョム)宣言、平壌(ピョンヤン)共同宣言へと歴史的な進展だが、楽観はできない。板門店宣言の国会批准が遅れている。300議席中、112議席の自由韓国党が妨害している。彼らは保守冷戦勢力で、平壌共同宣言、南北軍事合意書の効力停止の仮処分申請までした。

 「平和」とは何か。1日平均34人も自ら命を絶つ韓国社会。人びとの心には無力感が根を下ろす。青年は厳しい状況にある。世代間の分断。青年層の中にも分断がある。地獄のような社会から抜け出す道はあるのか。こんな時代に、平和と歴史を語る意味は何か。

 こんな問いかけを持って来年1月、私たち日韓青年は沖縄へ行く。未だ終わっていない戦争を目撃するだろう。世界を構成する一員としてつながっていることを実感する出会いもあるだろう。記憶の連帯ネットワークを築きたい。記憶は未来をつくる努力につながる。どこかで闘っている人がいると思えば、力が湧く。「命(ぬち)どぅ宝、私たちが東アジアの平和をつくる」

ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS