2018年12月07日 1554号

【12・9〜16 東アジアに平和を!武力なき平和のためのスピーキングツアーへ】

 12月9日〜16日、全国5か所で集会を開く「東アジアに平和を!武力なき平和のためのスピーキングツアー」が目前だ。呼びかけたZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)事務局・西岡信之さんから、日韓市民連帯と参加への訴えが寄せられた。

 10月30日の韓国大法院(最高裁)での元徴用工判決以降、日本政府とメディアによって異常なほどの激しい韓国バッシングが展開されています。普通に新聞を読みニュースを見れば、韓国が一方的に悪いとのキャンペーンばかりです。

 こうした中で、今年の12月スピーキングツアーを全国で開催することには大きな意義があります。チラシ、チケットで各集会への参加を呼びかけるとともに、ひどいのは日本政府であり、植民地支配下の朝鮮人を強制労働させていたのは日本企業であったことを、いま国会審議中の入管難民法改悪の問題と重ねて訴えていくことが大事だと思っています。

 また、民衆の声を背景にした文在寅(ムンジェイン)大統領らの動きで南北の和平が前進しているにもかかわらず、米軍や韓国軍の好戦派、戦争ビジネスで儲けを狙う企業、官僚などがソソンリへのサード(高高度防衛ミサイル)配備へと導こうとしている問題を日韓両国市民に広げ、反対運動を拡大できるチャンスです。

日韓市民連帯強化へ

 沖縄でも、玉城デニー知事への支持が広がり、辺野古新基地建設阻止の民意が大きく取り上げられる一方、南西諸島への自衛隊ミサイル配備は宮古島、石垣島に今も強行に進められています。

 韓国のソソンリやキムチョンの住民たちは、戦争につながる一切の武器を認めません。宮古島や石垣島の住民も同様です。ZENKOは、無防備地域宣言運動に取り組んだようにすべての基地・軍隊・武力を否定する立場です。これは、平和を求める韓国、沖縄の市民も同じ。武力で平和は作れません。武力なき平和を日韓市民が連帯して作り出すことを各地の集会を通じて発信したいと考えています。

 韓国からのゲスト、カン・ヒョヌクさんは、ソソンリが聖地である円仏教の広報担当をされています。円仏教は組織をあげてミサイル配備に反対しています。それは、生命を奪う兵器を絶対に認めないという立場からです。カンさんとともに「共に平和」のシュプレヒコールをあげ、映画『ソソンリ』の全国上映会ともつなげて、集会を成功させたいと思います。

ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS