2018年12月07日 1554号

【韓国・THAADミサイル基地建設阻止の闘い伝えるドキュメンタリー映画「ソソンリ」/全国上映会北海道からスタート】

 韓国の山村「ソソンリ」で米軍のTHAAD(サード)(高高度防衛ミサイル)基地建設が強行されている。南北首脳会談の進展で「平和は来た」のに…。基地建設阻止の闘いが日常となった人びとの姿を収めたドキュメンタリー映画の上映会が全国で取り組まれている。そのスタートとなった北海道から報告が届いた。

 韓国・ドキュメンタリー映画「ソソンリ」自主上映会を11月18日、札幌市内で行った。沖縄知事選のビデオも合わせて上映した。わずか半月の宣伝期間にもかかわらず、6名の方に来ていただけた。寄せられた感想を紹介する。

 「ソソンリの方たちは権力に踏みにじられさぞ痛いだろうと…でもその痛みを取り除くには闘いしかないことも事実かと思います。当事者だけの闘いではなく国をも越えた連帯の力が大切と思いました」

 「沖縄の状況と重なって見えました。日本では、沖縄の状況があまり報道されませんが、韓国国内ではソソンリのことをどれだけ報道されているのか気になりました。沖縄の映像も含めて、もっと多くの人に見て、知ってほしいと思います」

 「私も安倍反対、憲法9条を守ろうと改めて思いました。玉城デニー知事誕生は本当に私たち道民に力を与えてくれました。来年の統一選挙ともに頑張りましょう」

 朝鮮戦争時に成り行きでソソンリに移り住んだという主人公の女性。若い人たちは集落を出ていった。世の人びとの将来のために新たな戦争につながる迎撃ミサイル基地建設阻止に立ち上がったのは、「経済発展」からは取り残された老人たちだった。彼の地で、私たちも参加する大事な闘いの先頭に立ってくれているのだと私には思えた。

(全交・北海道 砂川一郎)
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