2018年12月21日 1556号

【辺野古の海に土砂投入するな/恥を知れ 琉球セメント/人間の尊厳守る 誇りある地方自治を/首都圏集会開く】

 12月6日、都内で「沖縄の民意を踏みにじるな!辺野古新基地建設強行を許さない首都圏集会」があり600人が参加した。基地の県内移設に反対する県民会議、総がかり行動実行委員会、「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会の3団体が主催した。

 国会包囲実行委の野平晋作さんが「民意を無視し、新基地建設を強行する安倍政権は『沖縄県民に寄り添う』などと口にするな。憲法、法律を守れ」と主催者あいさつ。5党2会派の議員が壇上に並び、「周辺にカミソリ刃の鉄条網を張り、土砂積み込みを始めた琉球セメント。桟橋・ベルトコンベアを土砂搬出のために完成させ、許可手続きさえ踏まない。民間企業がやることではない」と強く批判した。

 沖縄から県民会議共同代表の山城博治さんがかけつけ、「国交省役人が沖縄防衛局の次長になって不服審査を申し立てた。国交省主導のやらせだ。土砂投入に公然と協力するセメント会社は恥を知れ。目的外使用を続けるなら、安和(あわ)工場の存在を県民は許さない」と糾弾。「荒れる本部・安和の海でカヌーチームが岩ずり運搬船を5時間止めた。4隻7000トンの土砂が待機中。投入を止める行動にエールを。赤土等流出防止条例・生活環境保全条例違反の無法を突きつける技術者の力の結集を」と呼びかけ、大きな拍手に包まれた。

 専修大学教授の白藤博行さんは「国地方係争処理委員会は、議論と熟慮を重ねた沖縄県の『承認撤回』の正しさを審査しろ。国は沖縄県民に敬意をはらい、“国民なりすまし”“審査庁なりすまし”の違法な執行停止を直ちにやめろ」と求め、「誇りある地方自治、人間の尊厳を守る地方自治の実現」を訴える。

 辺野古土砂搬出反対全国協議会首都圏グループの毛利孝雄さんは「埋立土砂の8割近くが本土から搬出。温帯域の西日本から亜熱帯域の沖縄に大量の土砂を移動させること自体が環境犯罪だ」と指摘。最後に、総がかり実行委の藤本泰成さんが「12・13防衛省抗議行動」「2・24沖縄県民投票の圧倒的な勝利」「普天間5年以内運用停止期限の2月19日の行動」を提起した。

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