2018年12月28日 1557号

【12/15広島/岩国基地に憤るカンさん/一体だれのため何のため】

 広島集会が開催された15日の午前、カン・ヒョヌクさんと共に岩国基地視察を行った。

 米海兵隊と海軍、さらに海上自衛隊の3軍が約160機を配備し、駐留軍用機の数では今やアジア最大の岩国基地。直前の12月6日に、滑走路使用を午後11時までとする岩国市との合意を無視し、深夜1時に実施されていた空中給油訓練でFA18DスーパーホーネットとKC130J空中給油機が接触し、高知沖で墜落したばかりだ。

 この日は、週末とあって戦闘機の離発着を確認することはできなかったが、核シェルター付きの一戸8千万円の米軍住宅や50億円もの血税を投入して建設された絆スタジアムを見て、カンさんは「一体、だれのため、何のためにこれだけの税金を使っているのか」と憤慨した。

 集会でカンさんは、日米韓の軍事同盟の深化の中で中国・ロシアに対してサード配備がなされていること、私たち一人ひとりが現場で闘うことの重要性を強調。リレートークで、三菱広島元徴用工被爆者裁判の支援者、日本軍「慰安婦」問題解決広島ネットワーク、広島朝鮮高校無償化裁判を支援する会などからもアピールを受けた。

 最後に、今フランスで燃え上がるデモ隊が身につけているジレ・ジョーヌ(黄色いべスト)を贈呈した。

(全交・広島 日南田成志)

ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS