2018年12月28日 1557号

【12/11札幌「戦争の反対は日常」とカンさん/60万の兵士でも平和は来ない】

 札幌集会は12月11日、真冬並みの寒さの中、札幌市「かでる2.7」で開催された。

 「戦争の反対は日常」という言葉からカン・ヒョヌクさんの講演は始まった。警察による排除行動に抵抗する生々しいソソンリの現場と、その背後にある韓米日軍事同盟。目の前にある非日常とそれをもたらす軍事的な思惑を対比させ、分かりやすく解き明かしてくれた。ドキュメンタリー映画『ソソンリ』同様に考えさせてくれる内容だった。

 質疑では、金正日(キムジョンイル)国防委員長の言葉「ケソンから6万人の兵士を後方に下げることは安全保障の脅威になる。しかし、60万人の兵士を置いても平和にはならない」について詳細を問う質問があった。平和は、軍隊がもたらすものではなく、ケソンで60万人の人びとが「日常」生活を送ることができるような対話や経済協力がもたらすとの意味であるという。「戦争の反対は日常」なのだ。

 最後は、ZENKO北海道メンバーの署名活動やJR路線廃止反対運動等の活動報告と行動提起で締めくくった。私たちも「できることではなく、しなければならないことをする」(カンさんの結び)を続ける。

(全交・北海道 砂川一郎)

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