2019年01月04・11日 1558号

【堺市で「国と沖縄県との誠実な対話を求める意見書」 署名9221筆が議会を動かす】

 12月20日、堺市議会は「国と沖縄県との誠実な対話を求める意見書」を賛成多数(賛成26、反対19)で可決、採択しました。2016年からの私たちの取り組みがついに大きな壁を越えた瞬間です。

 意見書は「住民理解が乏しい上での土砂投入工事実施が、今後、国と地方自治体との間で起こる様々な問題を処理する上での、悪しき前例となるのではないかと、一地方議会として深く憂慮している」が主な内容となっています。私たちが請願書で求めた「辺野古新基地建設工事の強行中止!」などの強い口調は消えましたが、政権与党(自、公)と維新の会で3分の2以上(47名中32名)を占める堺市議会で政府の辺野古新基地建設方針に異を唱える意見書が実現したことは画期的です。国政与党や維新などが大多数の自治体議会でも「辺野古新基地建設NO」の声を上げることは可能と実例で示しました。

 8月18日「請願署名スタート集会」には500人以上が参加。実行委員一人ひとりの3か月にわたる署名活動で1万人近い署名が寄せられ、11月13日には9221筆を議会に提出。一人でも多くの市民に知ってもらおうとちらし10万枚を各戸配布しました。

 「政府は辺野古新基地建設計画を断念せよ!との声が日本中にこだまするのはいつの日か。沖縄はもう待てない」との叫びに今度こそ応えたいという請願署名運動。沖縄の民意を無視し、土砂投入を強行した政府に対する沖縄と全国の怒り。これらが今重なりあって堺市議会を動かしたのだと確信しています。この堺での取り組みが多くの自治体や市民に共有されることを何よりも願っています。

(辺野古新基地建設工事は中止を!堺からも声を!請願署名実行委員会 実行委員・豆多敏紀)

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