2019年01月18日 1559号

【2019年は世替わりでなく世直しの年に/心一つに新基地阻止/県民投票、衆院補選へ希望を作る/辺野古の浜“初興し”で決意固める】

初日に向かいカヌー隊

 1月1日、名護市辺野古の松田ヌ浜で、新年を祝う恒例の「初興し(ハチウクシ)」が行われた。12月土砂投入強行にもひるまない市民300人余りが集い、新基地建設阻止の展望を運動で切り開こうと決意を固めた。

 日の出に向かう「拝(うが)み」に始まり、祝いの踊り「かぎやで風(ふう)」の時は曇り空。雲の切れ間から太陽が顔を出したのは、連日海上抗議行動に奮闘しているカヌー隊が海にくりだしていた時だ。初日の前にシルエットとなった美しい光景に、市民からどよめきと歓声が上がる。

 オール沖縄共同代表の稲嶺進前名護市長は「県民投票、4月、7月にも選挙、と大事な取り組みが続く。県民投票条例署名のように若い人たちも頑張っており、良い1年にしたい」とあいさつ。ヘリ基地反対協議会の安次富(あしとみ)浩共同代表は「新基地建設反対は沖縄の未来を沖縄が決めるための闘い。2019年を、世替わりの年≠ナはなく世直しの年≠ノしよう」と呼びかけた。

4月補選へ屋良さんも決意

 4月の衆院沖縄3区補選で「オール沖縄統一候補」となることが期待される元沖縄タイムス論説委員・フリージャーナリストの屋良朝博さんも登場した。「経験を国政に活かせるタイミングになった。デニー知事を支えられるようにがんばる」と決意を語ると、山城博治沖縄平和運動センター議長が「補選では、政権中枢に行ったゾンビ(自民・島尻安伊子)を断じてよみがえらせてはならない。玉城デニーさんと志をともにするのが屋良さんだ」と強調。「今年を魂ふるえる、心ふるえる年に。共に手を取り合い、時代の荒波を越えよう」と訴えた。

 カチャーシーには辺野古のシンボル島袋文子おばあも加わり、最後は『勝利の歌』で「リングダンス」。手をつなぐがんばろう≠ナ締めた。

 参加したZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)沖縄メンバーは「土砂投入されて半月だが、みな明るく、笑顔が印象的だった。運動で展望を、希望をつくり出す確信があるからだと思う。2月県民投票、4月補選も、自分たちがまた意思表示できる機会ととらえ、前に進みたい」と、思いと決意を語った。



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