2019年03月01日 1565号

【各地で沖縄連帯の市民投票】

 ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)は全国各地で沖縄県民投票に連帯して、市民投票を始めた。投票期間も投票用紙も県民投票と同じだ。違いは、投票資格に年齢、国籍を問わないこと。誰もが、沖縄新基地建設に対する意見を表明できる。

沖縄で投票出発式

 沖縄で、辺野古米軍基地建設のための埋立ての賛否を問う県民投票が始まった。2月14日(木)18時に那覇市の県民広場前で行われた県民投票出発式には約200人が参加した。県民投票を一顧だにしない菅義偉官房長官の「地方自治のやることだから関係ない」との発言に怒りの声が続いた。「投票には反対にマル〇を、圧倒的な反対の民意を日米両政府に突きつけよう」と各登壇者は呼びかけた。

 最後に若者を代表して照屋みなみさんは「若者向けのシール投票で、賛成やどちらでもないに入れた人に意見を聞くと、あきらめている人が多いことが分かった。あきらめてもこの問題はずっと続く。今しっかり民意を示そう」と訴えた。残り限られた期間、県民投票の成功に向け頑張り抜くことを誓い、ガンバローと声を合わせた。



札幌 「沖縄の思い共有したい」 真冬日の中、54人が投票

 北海道でも2月17日14時から札幌駅南口で市民投票を行った。最高気温マイナス1度。真冬日の寒さの中、54人の市民が投票した。

 北海道新聞(2/16付)に市民投票の記事が掲載されたこともあり「新聞を見てきました」「投票会場はここですか」と、投票開始直後から市民が集まってくる。「安倍政権を許せない」「沖縄にばかり基地が集まっているのはおかしい」「沖縄にいる友人の思いを共有したい」と次々に投票。ほぼ全員から「寒い中お疲れ様です」とねぎらいの言葉がかかる。

 署名も次々に集まる。寒さで手がかじかむ中、懸命に署名する高齢者の姿が印象的だ。当初は30分間の行動予定だったが、次々と市民が訪れ投票が続いたため、45分間に時間を延長して取り組んだ。

 途中から風が出てきて、ZENKOメンバーも寒さを感じるとともに手も次第にかじかんでくる。だが「こんな取り組みを待っていました」という市民の声と、投票と署名が次々集まる楽しさが私たちを励ましてくれる。安倍政権反対の声を直接聞き、対話できる街頭投票は充実感ある取り組みだ。

(ZENKO北海道 地脇 聖孝)


首都圏/小学生も輪をつくり続々/沖縄県人会会員の店にも

 東京・足立区の北千住駅前では、投票箱に小学生数人の輪ができた。「サンゴを壊すのはダメ」「サンゴをなめるな」と言いながら、投票用紙に書き込む。

 横浜・鶴見駅東西自由通路では初日だけで160票が投じられた。翌15日には、地元紙の報道で知った隣の川崎市に住む夫婦がわざわざ鶴見駅まで足を運んだ。投票用紙を預かりに来る女性がいる。「これはとてもよい取り組み」と1万円をカンパした高齢の男性がいる。沖縄県人会の会員が営む店の前にも投票箱が設置された。

 18日、神奈川・藤沢駅前では中高生に意識的に声かけ。当日の新聞を読んだという女子高校生は「沖縄の6割以上の人が反対なんですよね」。別の高校生は、スタッフが「あなたたちの教育に使われるべきお金が2兆円以上注ぎ込まれ、危険・無用の長物ができる」と話すと、快く投票した。


寝屋川 市民のつながりをつくる 投票はそんな機会です

 市民投票が始まって4日。42人の方から市民投票用紙が返送されています。カンパと一緒に送って下さったり、切手10枚を同封して下さったり、その反応のすごさにビックリ。電話でお礼を申し上げた際、もう6枚投票用紙を引き受けていただいたり、17日の「県民投票に連帯する寝屋川市民のつどい」にご夫婦そろって参加していただいたり・・・。

 今までも、私たちの会報「pan」の読者のみなさんに署名や上映会など協力していただいていましたが、何かが違う。この市民投票は、もちろん沖縄県民投票に連帯する行動の一つだけれども、もっと深いところで、安倍政権のあまりの横暴に業を煮やした民衆の怒りが集約された、そんな感じがします。

 「つどい」に参加された方が、24日の一日行動に参加したいと言ってこられました。うれしい限りです。この市民投票は、市民がお互いにつながれる、そんな機会です。ぜひ成功させて、安倍を追い詰めていきたいです。

(寝屋川 平和と市民自治の会 山口一郎)


広島 普段より格段の好反応 本土からの連帯訴えて

 好天に恵まれた2月16、17日の週末、ZENKO・広島は街頭で期日前投票に取り組んだ。午後1時から3時まで、平和公園元安橋東詰めに新たに作った横断幕を掲げ、簡易テーブルを置いて、手作りの投票箱を設置した。

 一人が拡声器で訴え、他は三千万署名と辺野古新署名をセットにして、投票を呼びかけた。いつも署名活動をしている場所だが、普段より格段に反応はよい。新基地の超軟弱地盤の存在をついに政権も認めざるを得なくなったことや、県民投票全県実施へ向けた粘り強い闘いを説明し、本土からの連帯の必要性を訴えた。事前に郵送したり集会の場で配布したりしていた期日前投票用のキットを持って駆けつけた方もおられた。沖縄から観光で来られた方も進んで駆け寄り、沖縄で期日前投票は済ませたが市民投票もしたいと、投票して行かれた。

 街頭行動後、2つの市民集会へ投票箱を持ち込み、投票を呼びかけた。定点投票所としてSocial Book Cafeハチドリ舎に投票箱を置かせていただいている。事前に50人以上の方に期日前投票キットを渡し、職場や地域での集票をお願いしている。残り1週間、一人でも多くの人に市民投票への参加を呼びかけて行きたい。

(ZENKO・広島:日南田)



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