2019年03月08日 1566号

【沖縄で芽生えた日韓青年連帯/グローバル資本主義を越えて代案世界を作る力強い同盟へ/韓国 代案文化連帯 運営委員長 ユミヒ】

 ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)と韓国の平和・文化運動団体「代案文化連帯」が取り組んだ日韓ユース参加団in沖縄は、日本と韓国の10代〜30代の若者約40人が参加し、1月10〜13日の4日間、交流を深めた。その意義について、企画の提案者であった代案文化連帯運営委員長ユ・ミヒさんに投稿をお願いした。

 (南北)分断74年の間、韓国の民衆は平和を奪われた。平和を奪われた民衆には平等も許されなかった。韓国民衆は、国境の代わりに休戦ラインを挟んで暮らし、極端な分断イデオロギーの暴圧に苦しんできた。

 2017年、北朝鮮の大陸間弾道ミサイルの発射と核実験が連日報道され、南北と米中日が絡み合って作り上げる戦争ムードが深刻だった頃、ZENKOが企画した平和のためのスピーキング・ツアー≠ともにし、書物で学んだ歴史を全身に刻む経験をした。戦争は残酷だったし、それだけ平和が切望されていた。特に、人類史上最も残酷な戦争という第2次世界大戦の終戦が沖縄の血の歴史から出たことを、目と体で確認し、息をすることもできないほどだった。そして、韓半島の日帝植民地解放、南北分断、韓国戦争、ベトナム戦争まで、東アジアの歴史がしっかりと結ばれていることがはっきりとわかった。

 それで、こうした経験を青年たちと分かち合いたかった。それも韓日の青年が経験と認識を共有することが非常に重要だと考え、韓日の青年平和ツアーを提案した。代案文化連帯とZENKOの青年たちが東アジアの歴史的な現場を一緒に見て、歴史認識を共有し、一緒に闘って行く連帯の力を育てるなら、グローバル資本が作る巨大な暴力に対抗して、平和な世界を作ることができるのではないかと期待しながら。

 沖縄で会った韓日の青年たちがお互いに聞いた。

 "平和とは何か。 "

 多様な答えが寄せられた。

平和はみんなで笑うもの

平和はわずかな日常が守られること

平和は排除と差別のない社会

平和は暴力のない関係

平和は戦争の必要性のない世界秩序

 このすべてが平和であり、平和運動の課題だ。このすべての平和に向けて、19年1月10〜13日の間に、沖縄で日韓青年連帯の芽が出た。今後、この小さな芽がグローバル資本主義が破壊した世界を生かす闘争から心強い同盟に成長していくことを願う。





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