2019年03月15日 1567号

【横浜・大阪でMDS集会開く 地方選勝利へ アベ政治を終わらせ、暮らしにお金を】

 民主主義的社会主義運動(MDS)は3月2日、横浜と大阪で集会を持った。沖縄県民投票と全国市民投票の成果を共有し、地方選勝利で安倍内閣打倒、軍拡・改憲より命と暮らしを大切にする政治を、と決意を固め合った。

 集会の基調講演(横浜―佐藤和義委員長、大阪―山川義保書記長)では、直近の情勢分析から、沖縄新基地阻止、安倍打倒、地方選勝利の展望を明らかにした(要旨2面掲載)。

 東アジアに平和を築くのは市民の運動の力だと感じさせる報告が続いた。

横浜集会/アベ政治問う地方選/若者手当5万円で関心よぶ/スゴイ4年間の実績

 横浜集会では、首都圏各地域から市民投票での奮闘が報告された。「辺野古の海を守ろう」の横断幕や写真パネルで関心を集め、埋め立て反対の票を進んで投じる人が広がった。「月桃の花」歌舞団の公演会場にも投票箱が設けられた。日韓ユース参加団in沖縄で韓国の青年と交流したメンバーは、若者の力で平和をつくると決意を新たにする。

 安倍政治を問う直近の闘いが地方議会選挙だ。横浜市議選(3月29日告示)に初挑戦する青島まさはるさん、東京・足立区議選(5月19日告示)で2期目をめざす土屋のりこさんがマイクを握った。

 青島さんは、ツイッターのライブ配信「青いシマシマスタジオ」(毎週金曜日21時〜)再放送と支援者からのエールを受けてあいさつ。「親元同居率43・8%という数字を示し、若者手当(家賃補助・就労支援)5万円の創設を政策化した。駅頭で話し始めると若い人がチラシを受け取ってくれるようになった」と手応えを語る。「鶴見区からは15人が立候補する激戦が予想される。1千人を超すツイッターのフォロワーに、少なかった地元がぼつぼつ増えてきた。家族がやっているLINEの週3回更新などSNSを活用し、アベ政治の具体化である横浜市政を変えていきたい」と決意を語った。

 土屋さんは足立区お得意の誇大広告「足立区ってスゴイ」「ここまでやるか足立区」をパロディー化した映像を使って、4年間の議会活動の実績を示した。

 “スゴイ”は、(1)給食費無償化条例案を土屋さんと共産党、無会派女性議員で共同提出、(2)全女性区議が会派を超え連名で「ハラスメント対策を求める要望書」を共同提案(区議会初の画期的取り組み)、(3)「看取り助成」補正予算案の成立・3月執行で議員立法の存在意義を示した、C「リユース食器活用を求める陳情」がコスト理由の継続審査から実質的に実施へ。

 “ヒドイ”は、区立中学校でケンカした一方の当事者生徒だけを8か月も校内に入れない「指導」の名の人権侵害。土屋さんは相談を受け、子どもの人権110番に同行するなどサポートしてきた。「議員としてできた仕事は山盛り。市民自治のあだちへ変えていける」と胸を張った。




大阪集会/市民投票を地方選に/違う意見の人とも対話/政治を変える力は地域から

 市民投票に取り組んだ京都のメンバーは目標を大幅に上回る数の票を集めた。京都府北部に設置された米軍Xバンドレーダー基地に反対する団体など多くの平和団体の協力を得て達成されたと報告した。市民投票に共感する人びとがさらに協力者を広げていったことがよくわかる。また、実際に街頭で投票を呼びかけた仲間は「基地は必要と考え投票する人とも話ができた。自分にとって大きな財産になった」と対話の重要性を発言した。

 茨木市で市民投票に取り組んだ仲間も同じ思いを口にした。「中国が攻めてきたらどうなるのか、という人が多かったが、もっと勉強して、答えられるようにしていきたい」。岡山で市民投票を呼びかけた仲間も違う意見にも耳を傾けることの大切さを感じた。「行動をおこし、自分の問題として考えてくれる人を増やしていきたい」と決意を語った。

 関西では大阪市、枚方市、大津市の議会変革に全力をあげて闘う決意が示された。

 大津市議(4月12日告示)に挑戦する中川てつやさんは、駅頭宣伝が重なった自民党若手予定候補者が「政策できてない」と平然と口にしたことをとらえ、「実現したい政策もない候補に絶対負けるわけにはいかない」と固い決意を表明した。

 枚方市(同)では3期目をめざす手塚たかひろ議員が市民とともに議会変革を進めた実績を語った。2度目の挑戦となる松田久子さんは、介護福祉士・ケアマネージャー33年の経験を踏まえ「介護を個人責任にさせず、公的責任を。切実な市民の声を枚方市に届ける」と訴えた。

 維新政治一掃を訴え、大阪市議選(3月29日告示)に挑戦する山川よしやすさんは毎日3か所で行っている辻立ちを再現。「市民の力で維新、安倍を倒す」と力強く訴えた。地域を変えることが、政治を変え、社会を変えることにつながるとの揺るぎない信念が伝わってくる。

 反原発の闘い、労組弾圧を許さない闘い、民営化された大阪メトロで組合結成の闘いなど、その一つ一つが安倍政権を追い詰める闘いとなる。



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