2019年03月22日 1568号

【市民、労組の連帯で、ストライキが当たり前の社会へ 労組弾圧やめろと集会開く 大阪】

 連帯ユニオン関生支部への弾圧が続いている。「恐喝未遂」などをでっち上げ延べ39人の組合員を逮捕し、5か月にもわたる長期勾留を行っている。関生支部を支援しようと「労働組合つぶしの大弾圧を許さない3・10集会」が大阪市内で開催され、市民・労働者ら約520人が結集した。

 弾圧は大阪府警、滋賀県警、京都府警など広範囲な警察が連携して動いている。ビラまきを威力業務妨害にでっち上げ、15人を逮捕した滋賀県警は、今後もさらなる逮捕、追起訴を公言している。労働組合の存在を敵視し、破壊することを目的とした不当なもので、共謀罪のリハーサルと言われている。

 集会では勾留されている組合員の話を代理人が報告。警察は取り調べの中で「組合やめますか?」や「黙秘して逃げるな!」と威圧しているという。その実態に驚きの声があがった。

 労使関係論などの研究がある熊沢誠甲南大学名誉教授は、次のように講演で檄を飛ばした。「今、弾圧されたのは、ストライキをする労働組合が他にない状況で、例外となった真っ当な産業政策を持っている労働組合への弾圧だ。『産業民主主義』(労使協議制など)の完全な保障がない民主主義は虚妄だ。この集会の賛同名簿を見ても、全労協系やコミュニティ・ユニオンや有志個人であり、広がりがない。社会に訴えて、ストライキが当たり前の社会に変えていこう」

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