2019年03月22日 1568号

【関電本店前でダイ・イン ドラム缶デモも】

 3月11日にちなんで、関西でも反原発の様々な取り組みがあった。9日には「さよなら原発関西アクション―再稼働やめて! 核燃サイクル中止!」(主催同実行委員会)。集会後のデモでは沿道へ原発反対!と訴えた。

 11日は関電本店前であの運命の地震発生時間をはさんで集会を行った。「関電は今すぐ若狭の原発を止めろ。原発経営から脱却しろ。関電が原発を停止する日まで私たちは闘う」と抗議文を読みあげ、「すべての運動で繋がり、その力で安倍を倒し、原発を止めていこう!」と呼びかけた。

 今回、工夫したことがある。関電に対し自分たちの思いを書いたメッセージを出す、ダイ・インで身を持って怒りをあらわす、練り歩きで道行く人にアピールするなど参加型の集会にしたことだ。

 14時46分に黙祷。そしてダイ・イン。原発が再び事故を起こせば日本は終わると、静かに怒りを表した。

 「伊方から原発をなくす会」門田鈴枝さん、「川内原発建設反対連絡協議会」会長鳥原良子さんからメッセージが寄せられた。呼びかけた関電への一言メッセージは、宮城県出身の方からもFAXが届くなど、60枚以上集まり、関電に要望書として手渡した。

 放射性廃棄物のドラム缶の模型を背負い、追悼の思いを込め無言で関電の周りを歩いた。すれ違った人が手を出してチラシを受け取ってくれたり、声をかけてくれる方もおり、関心を呼んだ。

 「チラシを見て」と初めて関電前に来た人もいた。千葉や東京などからの避難者の参加もあった。高濃度の汚染地域にいたことへの怒りを話す人、政府、関電に対する怒りを話す若者も。

 短時間ながら、関電前という現場で追悼と原発反対の怒りを共有化し、闘う意思を高め合う場ができ、中身の濃い集会ができた。

(ZENKO関電前プロジェクト 秋野 恭子)



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