2019年04月26日 1573号

【大阪市議選を闘い抜いて 支援者自身が政治変革の自力を手に】

 大阪市会議員選を闘った山川よしやすさんの事務所で「定例学習交流会」が4月10日に開催された。ともに9日間奮闘したスタッフや地域の人びと10数人が選挙を振り返った。

 「4481票もの支持。自信を持っていい」。共通する思いだ。選挙後、報告とお礼に地域を回った山川さんに「まともに演説してたのはあんただけや、あいさつ回りまでしてくれてありがとう」とのねぎらいの言葉が多くかけられたという。山川さんは「票の重みをずっしりと感じ、身の引き締まる思いがした」と語る。「勝たせてあげられなくて、ごめんなさい」と頭を下げられ思わず涙ぐみそうになったスタッフもいた。

 さらに支持を広げるには、スタッフは前を向く。「地域を回って、格差が広がってると感じた。新しい瀟洒なマンションに対し壁も崩れそうな市営住宅。若者も仕事や生活にめいっぱいで、投票に行く余裕もないのが現実では」と現実を見据える。

 「僕自身、ほんとに票は伸びるのか、実は内心疑っていた」と語る若いスタッフは「今の若者は、何とかなるでしょと現状を肯定し受け入れてしまう傾向がある。そうした若者たちに響くことばで、現状のここがおかしい、だからこうしたいのだとしっかり自分のことばで伝えなければ」と分析した。初めて選挙にスタッフとしてかかわった自信が日焼けした顔ににじむ。

 今回、20代、30代の若者スタッフの活躍が大きかった。さらにもう一回り、選挙や政治に無関心になりがちな若者や子育て世代へ訴えかけ共感を拡げることが課題だ。

 障がい者のNさんは、「65歳問題」(障がい者福祉サービスから65歳になると介護サービスに変更させられる)について、「私は泣き寝入りしません」と決意を語った。

 委縮させられがちな弱い立場の人々が声をあげ、自分のその声を市政に、議会に届けられる人として、山川さんへの信頼がみんなから寄せられた。たくさんの選挙区内の人びとが立ち上がり、それぞれが自分のやれることを精一杯担った。それが得票につながった。山川さんは「主権者の思いがつながれた。これが4年間やってきた大きな財産だ」と確信する。

 参加者から「都構想も学習を深め、語ることばを工夫しよう」「もっと地域に密着型の恒常的取り組みを」「劣悪な環境の保育所問題など要求化しよう」と次の活動方針が語られた。自ら変革をめざす多くの「山川よしやす」を生み出した選挙だった。

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