2019年05月03日・10日 1574号

【議会を変える 東京都足立区議 土屋のりこ 民主主義的社会主義へ前進】

 4年の議員活動を振り返ると、予想より多くの成果を得ることができたと思う。

 議会傍聴に来るママさんから「新しい風が吹いた」と評された、初めての決算委員会質疑。足立区に初めて「市民派」議席が誕生し、議会の力関係に変化を作った。

 端的に表れたのが、産業環境委員会での陳情採択だ。自民会派が1名欠席し1票差で区民の方の陳情を「採択」!願い出た趣旨である節水リフォーム助成創設は、昨年度新規事業として環境部事業に予算化され、年度途中に予算額を達成する人気ぶりだった。

 もう一つ画期的だったのが、都の「看取り住まい支援助成事業」を区でも実施させたこと。6月から半年にわたり福祉部と交渉し、あらゆる社会的チャンネルを活用し、譲歩させることができた。

 市民の求めに沿い、具体的な制度実現を勝ち取ることができた。

 さらにもう一つ、大きな役割は、業務委託や職員削減、区民への負担増など新自由主義的行政運営に反対を突きつけ、民主主義的社会主義を自治体において実現するよう政策提言をおこなう中での、前進だ。子どもの貧困対策では、奨学金返済補助として15万円を200人に給付する大型事業、100万円返済助成を40人に支給する経済対策が進んだ。今年度はここ数十年で初めて職員定数が増加に転じた。

 議会の場は、市民自治を切り縮め新自由主義を推し進めようとする自公与党と、市民の声を踏まえた区政運営を求める私など野党とのせめぎあいだ。「無所属」であれ議員は影響力をもつ。やらずぶったくりの足立区の貧困対策のウソを指摘し、委員会質疑で子どもへの食の支援や体験事業への参加補助制度など求める中で、一歩一歩、変化を作ることができた。

 議会改革も前進多々。議会だよりへの全議員態度表明掲載、政務活動費領収書のネット公開、文書質問制度創設、無会派議員の部会参加など、開かれた議会へ前進した。

 市民派=民主主義的社会主義の思想を貫徹する議席を持つことは、自治体地域変革にとり強力な武器だ。市民派改革、もっと前へ!共に闘おう。

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