2019年05月03日・10日 1574号

【大阪府枚方市議選 維新市政と正面から対決 市民が主人公の市政へ運動強める】

 大阪市に次ぐ大阪維新の会の勢力圏・枚方(ひらかた)市の市議選で、「平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会」の2人の候補は、弱者切り捨て、民営化推進の維新市政と正面からの対決を訴えて闘った。定数32に48人が立候補する激戦で、手塚たかひろ前議員は2137票、38票差の次点と残念ながら惜敗したが、2度目の挑戦の松田久子候補は1973票、前回から約700票を増やした。計4100人を超える支持を土台に、「市民が主人公の市政への変革」の運動を一層強める決意を固めた。

松田久子候補が大健闘 有権者の怒りの手応えで雪辱へ

 4月21日、開票の結果に期待を寄せ、約20人の支援者が松田久子事務所に集まった。

 4年前の選挙戦との違いを、参加者が口々に語る。「枚方市民15万戸に、チラシを届けられたのは大きかった」「応援に駆けつけてくれた仲間から、新たな選挙の取り組みが学べた」「樟葉の隅々までモモタロウ(ねり歩き)で回り、松田久子の顔と名前が認知された」「今までは自民党を支持していた方が、『ぜひ松田久子に投票したい』と語っていた」

 開票が進んで他の10人が落選決定の段階では、当選の期待が膨らんだが、23時半頃、開票結果が確定。松田候補の得票は1973票で、前回の得票(1268票)から700票以上支持を増やしたが、今一歩及ばなかった。

 支援者から花束を受け取った松田候補は次のように語り、次回への決意を固めた。
「スーパーや駅頭などであいさつ行動をしていると、高齢の方が応援してくれている手応えを感じました。外出支援のバスカードの廃止や、介護サービスの制限など、高齢者に冷たい市政への怒りが渦巻いているのだと思いました。今回新たに出会えた方々と共に、今後も頑張っていきたい」


手塚たかひろ前議員は惜敗 維新との闘い、市民の運動は続く

 午後11時半、開票所からの電話に続き、選管の数字がウェブページに出た。「30票ほどの差での次点」との報告に手塚事務所で待機していた支援者から「えーっ?!」と驚きとどよめきの声が上がる。

 「本当に悔しい」「残念で仕方がない」「維新になぜこんなに票が行くのか」と悔しさがあふれ出る。だが、市民不在の美術館建設反対闘争、図書館問題、市民とともに運動してきたこと、訪問や対話を重ねて訴えてきた主張に間違いはない。「これ以外にない闘いを、候補者も支援者も全力でやってきた」との思いはみな共通だ。

 手塚候補が「期待に応えられず残念だったが、維新との闘い、運動は続く」と決意を語ると大きな拍手が起った。

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