2019年05月03日・10日 1574号

【5月韓国連帯訪問から6月スピーキングツアーへ 東アジアに武力なき平和を ZENKOが呼びかけ】

 第2回米朝首脳会談が2月27、28日にベトナムで開催されましたが、合意文書は得られず東アジアの平和構築に向けての大きな前進には至りませんでした。東アジアを再び2017年のような戦争の危機に戻すことがあってはなりません。トランプ大統領や金正恩(キムジョンウン)委員長による政治決着としての「平和」は本当の意味での平和ではありません。

 本当の平和とは民衆の国際連帯と闘いによって勝ち取られるものです。ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)は、韓国の代案文化連帯をはじめとして日韓連帯を強めてきました。それは、東アジアの戦争の危機に抗して日韓民衆による軍縮平和への共同行動が必要という方針を確認したからです。2017年12月から毎年2回の全国スピーキングツアーを開始し、昨年5月、日本から韓国現地を訪問、今年1月には日韓の若者が沖縄に集いました。

 5月3日〜6日、「2019東アジアの平和のためのZENKO日韓連帯ツアーinコリア」を代案文化連帯と共催で行います。釜山に始まり、世界最大の原発密集地域・古里(コリ)原発群、核廃棄物処理場となった慶州(キョンジュ)、THAAD(サード、高高度防衛ミサイル)配備の現場・星州(ソンジュ)ソソンリなどのフィールドワークと、平和フォーラムやろうそく集会参加の予定を組んでいます。韓国文在寅(ムンジェイン)政権によるTHAAD配備容認や大軍拡予算などに対して、韓国の民衆運動は闘いを強めています。

 韓国へのZENKO参加団訪問をふまえ、6月1日から9日まで「東アジアに平和を!武力なき平和のための2019ZENKOスピーキングツアー」を開催します。札幌集会から、東京、那覇、広島、京都、大阪へと全国6か所で講演集会を行います。

 ゲストは、韓国から、済州(チェジュ)島のカンジョン海軍基地や第2空港軍事化を阻止するために現場で闘い続けているノ・ミンギュさん。沖縄からは、高江と辺野古の現場で土木技師としての経験と知識を活かして沖縄防衛局の違法工事や作業工程のごまかしを指摘し、対政府交渉をリードしてきた奥間政則さんです。

 韓国と沖縄の第一線で活躍しているお二人の話をぜひ聞いてほしい。奥間さんには、辺野古・高江だけでなく、宮古島や奄美など自衛隊基地の最新の動きも報告していただく予定です。またノさんは、スピーキングツアーとしては初めて済州島の闘いを報告されます。多くの方に参加していただき、日韓連帯、沖縄連帯を強化したいと思います。

(ZENKO事務局・西岡信之)

東アジアに平和を!武力なき平和のための2019ZENKOスピーキングツアー

◆6月1日(土)札幌集会 17:30〜かでる2.7

◆6月2日(日)東京集会 14:00〜在日本韓国YMCAアジア青少年センター

◆6月4日(火)那覇集会 18:30〜沖縄船員会館

◆6月6日(木)広島集会 18:30〜広島市まちづくり市民交流プラザ

◆6月8日(土)京都集会 18:30〜ハートピア・京都

◆6月9日(日)大阪集会 14:00〜大阪市立住まい情報センター

主催 ZENKO http://www.zenko-peace.com/ Email zenkoweb@gmail.com
ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS