2019年05月17日 1575号

【豊かに 平和に 健康に暮らせる地域を/第6回あだちフェスタ開く/「市民の声が通るまちへ」/土屋のりこ足立区議が訴え】

 4月27日、東京・足立区内で6回目となる「あだちフェスタ」が開かれた。「みんなが豊かに、平和に、健康に」をテーマに、バザーや模擬店、安全・安心の野菜販売、子どもコーナーなど盛りだくさんの催しで楽しい一日を過ごした。

 会場を提供したパラマウント・ワーカーズ・コープ代表の稲垣敏彦さんがあいさつ。「フェスタは6回目だが、地域のみなさんに貢献したいと靴の即売会を始めて15年目になる。直接お客さんの足を測り、靴をフィッティングして快適に歩いてほしいと革靴を製造・直販している。働く者たちの事業体=労働者協同組合事業として継続・発展させていきたい」

「区政の変化つくれる」

 フェスタ実行委員長は土屋のりこ足立区議。「1期目の4年間、少しの裁量で区民の願いをかなえられるのに『やらない』『できない』行政の姿を見てきた。硬直した区政を変えようと地域を回り、小さくは新しい地域猫登録制度が実現の運びになり、大きくは東京都の看取りの住まい助成を半年にわたる区との交渉の末、1月から実施させることができた。市民の思いを受けとめ、一緒に声を上げる中で変化をつくれる。市民派改革をもっと前に進め、市民の声が通るまちへと変えていきたい」と決意を語った。

 ミニステージには、ZENKOジムキョクズやイッシーさん、ジョニーHさん、多田弘一さん、末武あすなろさんらが登場し、元気よく歌い、踊る。

 模擬店の飲食物販売では、今回初めてリユース食器が使われた。「環境にいいことをしようと思うと手間ひまをかけなければいけない。足立区は『めんどくさい』と使用をやめたが、京都の祇園祭では60dのゴミが削減できたそうだ。自治体の取り組みを応援する意味でも、エコな活動をぜひ」(土屋さん)。豚汁を販売した染井進吾さんは「土屋区議が区民の陳情を取り上げ、補助金制度ができる力になったと聞いた。今までは使い捨て食器。こんないいことになぜ気づかなかったんだろう」と話す。

子ども食堂も店開き

 建物内には子どもコーナーが設けられ、子ども食堂も店開き。こいのぼり作りをサポートした田中佳代子さんは「一人ひとりが好きなものを作り、楽しかったと喜んで帰ってくれた。地域に開かれた子どもの居場所が、きょう一日だけれど、できた」。調理・配膳に汗をかいた藤平りつさんは「ある子は家ではハンバーグしか食べないが、ここでは野菜もちゃんと食べる。みんなと一緒にする食事は子どもの変化も生むのだろう。子ども食堂は地域のつながりを作る上でも大きなもの」と実感する。

 郵便受けに入っていた案内チラシを見て来た人、通りがかりに家族連れで参加した人―フェスタは年々広がりを見せている。地域の人びとから信頼される空間づくりの積み重ねが、地域を変革する力になる。











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