2019年05月17日 1575号

【憲法生かす市政へさらに運動広げる 大津市議選を闘って 平和と市民自治のまち大津をともにつくる会 代表 中川てつや 滋賀県大津市】

 4月21日投開票の大津市議会議員選挙は、定数38に対し49人が立候補する大激戦だった。私は、1796票で当選者に23票届かず次点であった。

 極めて残念な結果となったが、私の訴えた政策はしっかりと市民の支持を得たと感じている。選挙では「とことん憲法を生かす大津市政を」をメインスローガンに、市役所支所削減反対、水道・保育園などの民営化反対、議員特権廃止を掲げ、越(こし)大津市長の進める新自由主義政策からの転換と市民目線の議会改革を訴えた。

 選挙中、あぜ道を走り、畑を駆け上がり、農作業の方々と、また軒先の子育てママたちと話をしてみて、現在の支所削減は高齢者や障がい者だけでなく若い世代にとってもサービス切り捨てであり、これからの大津市の地域をどうつくるのかの問題だと改めて感じた。「憲法を生かす市政を言うのはあなただけ」「水道や保育園の民営化も止めてほしい」「支所問題や市民の声を聞かない越市長をしっかり批判してくれている」などの声をたくさんいただいた。

 また、駅頭演説では、通勤の方から「ずっと配ってるニュースを読んでいる。あなたに決めている」との声もいただいた。「越市政を変える」と1年前に市役所を退職し立候補を決意して以降、早朝の駅立ちなどで訴えてきた内容は確実に浸透していると手応えを感じることが何度もあった。

 この選挙では、原発、沖縄、改憲阻止などの市民運動でつながった仲閧ェ大勢応援に駆けつけ、支えてくれた。この仲間の皆さんの支援なくしては、選挙は闘えなかった。その仲間から「自分の選挙として闘えた」「当選させられず悔しいが、組織票や地元票でなく無所属市民派として政策で約1800の票を取ったのはすごい」「これだけの支持は得がたい。再挑戦や」などの激励をいただいている。

 落選はしたが、失ったものはない。逆に市民の市政変革の期待と政策への支持という財産を得て、大津市政を憲法を生かす市政に変える闘いを大きくしていく責任が生まれたと実感している。

保育園民営化を止める

 大津市は4月25日に公立保育園民営化方針案を発表。2園の民営化実施、4園の民営化検討と、14の公立保育園中、実質半分近くの6園を民営化する方針だ。越市政のコスト論と数字上の「待機児童ゼロ」達成のため、株式会社保育園の参入を促進し、保育水準が切り下げられようとしている。これはなんとしても止めなければならない。さらに、支所削減の実施案の具体化も阻止することが必要だ。

 市民に冷たい越市政を変えるため、全市に運動を広げ、4年後に「無所属市民派」の議席獲得へ再挑戦したい。

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