2019年05月17日 1575号

【ZENKO日韓連帯ツアーinコリア/反原発・反基地の現場で/深まった市民連帯】

 5月3〜6日、「2019東アジアの平和のためのZENKO日韓連帯ツアーinコリア」が行われた。日本のZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)から22人が参加し、韓国の代案文化連帯の案内で反原発、反戦・平和の闘いの現場を訪れ、日韓市民の連帯を深めた。

 4日、釜山の古里(コリ)原発、蔚山(ウルサン)の新古里原発、慶州(キョンジュ)の月城(ウォルソン)原発を巡る。文在寅(ムンジェイン)大統領が「脱原発宣言」をしたにもかかわらず、月城原発の周辺住民は移住の権利が認められず内部被ばくし、新古里5、6号機の建設が進められている。

 また、米軍のサード(高高度防衛ミサイル)正式配備が狙われる星州(ソンジュ)ソソンリではろうそく集会に参加。歌あり、踊りありの楽しい集会の陰にうつ病で苦しむハルモニ(おばあさん)たちの厳しい状況があることを知った。5日には達磨(タルマ)山に登り、サード配備の現場を目の当たりにした。

 東アジアをめぐる情勢が大きな分岐点に立つ今だからこそ日韓市民の連帯が重要となる。ZENKOは昨年の日韓連帯ツアー以降も韓国の闘いとの連帯を継続してきた。ソソンリのろうそく集会で、ドキュメンタリー映画『ソソンリ』の上映を日本全国で行っていることを報告すると、ハルモニたちは驚きと喜びの声を上げた。参加団に贈られた「参院選勝利」の横断幕に市民運動だけでなく政治闘争にも取り組むZENKO運動への共感が示されている。

 最終日、日韓の参加者の表情に平和の顔≠見出だすことができた。(詳報次号)

(ZENKO参加団・田中拓真)

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