2019年05月24日 1576号

【大阪・枚方市議選を闘って】

つながった人びととの関係大切にさらに広げたい

 4月21日投開票の枚方(ひらかた)市議会議員選挙に立候補し残念ながら当選には至りませんでしたが、多くの皆さんの御支援で票を伸ばすことができました。この4年間、福祉・介護を考える会「すずらんの集い」を結成し、会報の発行から地域でカフェや集い、祭りを開くなどの活動を行ってきたことが大きいと思います。

 選挙中は、前回以上に多くの方々の期待や思いを強く感じました。沿道や家の中からも手を振ってくださったり、わざわざ自転車を止めて「頑張って」「応援してるよ」と声掛けしてくださったり。多くの、特に年配の方々に出会うことができました。障がいを持った方々や障がい児の親御さんからも声がかかり、「相談するところがない」「障がい者のことは誰も取り上げてくれない」など切実な声が寄せられました。

 33年の現場経験を活かし「福祉・介護」の充実をメインに訴えたことが、高齢者や障がい者にかかわる多くの市民の熱い声援になったと思います。今の枚方市政が、市民やとりわけ高齢者の身を切る、犠牲を強いるものであることに対する強い怒りがあるのでは、と感じました。

 そして、体育館の駐車場有料化に怒り心頭の方や、市議会運営に疑問を感じておられる自治会長の方との貴重な出会いもあり、今後もつながっていきたいと思います。

 また、若い方々からSNSでの発信のお手伝い、選挙カーの音声の政策のセリフや歌の協力もあり、手作りの「市民の会(平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会)」選挙でした。

 一緒に選挙を担ってくださった方々とのつながりの上に、「福祉・介護」を取り組む「すずらんの集い」や「市民の会」の活動を、多くの皆さんとともに発展させていきたいと思います。

(平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会 松田久子)

政策いっそう明快に目に見える運動広げる

 枚方市議選、38票差での次点、当選できなったことは大変残念です。結果の重さをひしひしと感じています。

 しかし、「市民の会」の推薦候補2名の合計得票は4110票と前回から61票増やしました。「維新旋風」の中、維新候補が大幅に得票を伸ばし他の政党会派が軒並み得票を減らしたにもかかわらず得票を伸ばせたことは、私たちの訴えが間違ってなかったとの確信を与えてくれました。

 選挙戦で、「政務活動費ゼロ」「議員報酬半減」を8年間実践してきたこと、このお金を「福祉、教育、介護など市民生活を守るために使え」と訴えました。「枚方市駅前再整備計画、総工費1400億円うち市の持ち出し分は約216億円。民間企業の儲けのために市民の土地を売り、税金を投入する計画は見直しを」と主張しました。市の負担分の財源を生み出すために、高齢者外出支援バスカード補助金カット、地域に身近な図書館分室廃止など、市民の身を切り、痛みを押し付ける維新市政の変革を訴えました。

 「議員報酬半減実行、そんな議員がいるのか」「無駄な大型公共事業よりも介護支援、保育所の待機児解消が先」「図書館分室はぜひ存続して」の声が街頭でも事務所にも寄せられ、これまで接点の少なかった市民にも主張が届いている確信を持ちました。

 当選に至らなかった原因として、日常活動での運動、市民とのつながりを広げることが不十分であったと反省しています。「維新旋風」「立憲旋風」が起ころうと、動じない政策の明快さ、目に見える形で運動の広がりを作ることがいっそう必要だと痛感しています。

 市民の会を軸に、市民に痛みを押し付ける維新市政変革、安倍改憲NO、原発廃止、貧困NOの運動を市民の立場でこれまで以上に広く深く取り組みたいと思っています。

 多くの皆さんのご支援、ご協力に感謝します。

(平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会・前枚方市議 手塚たかひろ)
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