2019年05月24日 1576号

【改めて「5・15」を問う/琉球併合から140年、日本「復帰」から47年/新宿でアピール行動】

 「安倍政権の沖縄蔑視は米軍政下の軍事植民地と何も変わらない」―日本「復帰」から47年目の「5・15」の意味を問う行動が5月12日、東京・新宿で行われた。沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの主催で、250人が参加した。

 普天間基地問題を全国で議論することなどを国に求める意見書の提出を小金井市議会に陳情(12/6可決)した米須清真さんがマイクをとる。「沖縄には憲法が適用されているのか。ウチナーとヤマトは対等・平等な関係と言えるのか。県民投票の結果に安倍内閣の防衛大臣は『沖縄には沖縄の、国には国の民主主義がある』。日本の民主主義から沖縄を排除するのは差別そのもの」と批判し、「琉球併合期(1879年)、民権派ジャーナリストの末広鉄腸からは『琉奴討つべし』という言葉まで飛び出した。戦後、沖縄県民の公民権停止を帝国議会が決定したとき、反対したのは沖縄県選出の漢那(かんな)憲和(けんわ)議員一人だけだった」と歴史をひも解いた。

 不当弾圧による「有罪」が最高裁で確定(4/22)した山城博治・沖縄平和運動センター議長も元気な姿を見せ、大きな拍手に包まれた。『沖縄 今こそ立ち上がろう』に続き、「政府の強権発動はやまないが、だから何だって言うんだ。そんなことで俺たちがめげるか。しなやかに、したたかに、笑顔をもって闘い続ける。それが沖縄だ」と声を張り上げる。具体的には「沖縄県が不動の民意を受けて再び『埋め立て承認撤回』を決意すること。県議会には違法な土砂搬入に罰則を設ける条例改正を求める。県が管理する港からの土砂搬出を止めるべきだ。現場のわれわれは、安和(あわ)の港(琉球セメント桟橋)での行動が効果的。1日3隻出るはずの運搬船を1隻から1隻半に抑えられる。埋め立てに45年かかる計算になる。そんな工事は終わりだ」と提起。マイ・ペースの『東京』の替え歌で「辺野古へはもう何度も行きましたね/きみと守る美し辺野古」と歌った。

 かけつけた福島みずほ参院議員からは、国会で審議中のドローン規制改悪法案について訴えがあった。「米軍基地や自衛隊基地でドローンを飛ばせないようにする。高江ヘリパッドや辺野古の土砂投入の現状はドローンで初めて知ることができた。これはドローン目隠し法案、米軍基地ブラックボックス化法案だ」



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