2019年07月12日 1583号

【G20大阪サミットに抗議/世界を破壊する頭目たちに未来を任せるな】

 G20大阪サミットが始まった6月28日、会議場のある人工島から約1`b離れた対岸で「G20いらない」とコールが響いた。アクション・ウィーク実行委員会が23日に続いて取り組んだ集会、デモ。厳戒態勢にある中で、200人以上の参加者はデモ終了後も「会場に最も近づける場所」に移動し、抗議を続けた。

 集会では、韓国から参加が予定されていた「平和オモニの会」7人(うち中学生2人)が27日、強制送還されたことに抗議するアピールがあった。観光目的に対しても、デモ参加の有無を執拗に詰問したという。21日の韓国活動家に続く、弾圧だ。

 インドネシア環境フォーラムのサウンさんは、環境破壊の原因の一つである石炭火力発電の廃止を求めた。日本をはじめG20参加国の石炭火力発電、「質の高いインフラ」輸出に伴う人権侵害の現状を訴えた。香港からはクリスチャン団体が加わった。中国への犯人引渡し条例反対運動に対する弾圧を告発し、「香港の自由と権利を実現するために来た」と語った。

 G20参加国は「世界のリーダー」を自任しているが、社会の富を独占し、人権を踏みにじる諸悪の根源であることは明らかだ。

 ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)の山川よしやす共同代表は、米国で新自由主義に対する対案を示し支持を拡大しているDSA(アメリカ民主主義的社会主義者)を招いた集会への参加を呼びかけた。G20の支配を打ち破る闘いの一つだ。

  
ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS