2019年10月04日 1594号

【参院選を振り返り衆院選展望する 滋賀市民集会 総がかり行動・しが 市民と野党の共闘を発展させ さらに地域のすみずみまで】

 9月19日、滋賀県守山市でZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)・滋賀も事務局団体である「市民と野党の共闘勝利!総がかり行動・しが」が呼びかけた「参議院選挙を振り返り衆議院選挙を展望する滋賀市民集会」が開催されました。

 参院選を闘った県内野党と嘉田由紀子参院議員を招き100人が参加したこの集会は、参院選総括だけでなく安倍政権を倒すために次の衆院選を展望するというタイトルにふさわしい集会となりました。

勝利支えた市民

 総がかり行動・しがの玉木昌美共同代表は「改憲勢力3分の2を阻止し、自民党は議席減。1人区で、32選挙区中10選挙区で勝利。その一角を滋賀が担った。この滋賀での勝利を支えたのは市民」と選挙の全国的意義などを提起しました。

 滋賀県の各野党代表から「今日の集会が終わりではなく野党の共闘をさらに前進させよう」(立憲民主党)「自民党は、安倍首相自身が選挙期間中に2回来県、県内6か所で演説するという力の入れようだった。市民と野党の共闘で勝利した」(日本共産党)との発言もあり、嘉田さんの勝利は知名度だけではなく市民と野党が共闘した選挙戦の前進なしにはなかったことが明らかにされました。

 嘉田参院議員は、消費税増税に関して審議するよう申し入れをしてきたこと、また、環境問題に取り組んできた県知事時代の経緯から長崎県で計画されている石木ダムの建設予定地の反対地権者とともに土地の強制収用に反対する申し入れを長崎県に行うなど、全国を駆け巡っていることを報告しました。

衆院選勝利を切り開く

 嘉田議員、滋賀県の野党代表をシンポジストとして企画されたシンポジウムは、来る衆院選で勝利するための議論です。

 会場から「自治体の首長選挙でも市民と野党の共闘を進めては」との意見が出ます。共産党は「参議院選挙では、有権者の半分が投票していない。政権交代を目指すには、半分の人に投票してもらわなければ。そのためにも野党で政権をともにする合意が必要、衆院選に向けて市民と野党の共闘、とりわけ『市民と』の部分をどう発展させるかが必要」と発言。社民党から「市民と野党の共通政策を練りあげる。アメリカではバーニー・サンダースなどがドア・ノッカー=i戸別訪問)という取り組みもしている。今から訪問活動を」との意見が出されました。

 集会では、参院選での勝利を踏まえ、来る衆院選に向けて市民と野党の共闘をさらに進めることを確認。また、衆院選に勝利していくために投票を棄権している市民に投票してもらうためにどうしていくのかという議論が市民と野党との間で開始されました。

 最後に、総がかり行動・しがの仲尾宏共同代表が「かつて国政選挙で自民を打ち負かしてきた滋賀。非自民の滋賀を取り戻す運動を強めよう」と締めくくりました。

ZENKOは戸別訪問開始

 ZENKO・滋賀は集会に先立つ9月16日、DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)に学んで滋賀県大津市で各戸訪問に取り組みました。

 参院選で安倍政権を打倒するまでには至っていない市民と野党の共闘運動を地域のすみずみからさらに強めていくことが必要です。その具体的運動として戸別訪問運動を広げていきたいと思います。

(市民と野党の共闘勝利!総がかり行動・しが/ZENKO・滋賀 I)



 
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