2019年10月11日 1595号

【地域の声を力に変える 一斉戸別訪問で対話が進み協力広がる】

 2019ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)で紹介されたDSA(アメリカ民主主義的社会主義者)の戸別訪問に学び、「軍事費を社会保障に」署名や地域の課題などを訴えて、各地で訪問の取り組みが始まった。

滋賀・大津 市長あてに要請署名 支えあい継続したい

 平和と市民自治のまち大津をともにつくる会は9月16日、1回目の戸別訪問を2チームに分かれて実施しました。

 ZENKO署名と、越(こし)直美大津市長あてに、水道・保育園民営化反対や医師の大量退職で医療体制が著しく低下した大津市民病院の問題など4項目を要請する「市民の命と生活をまもる署名」をお願いし、会ニュースの読者や署名を集める人になってください、と54軒をピンポン。半分の27軒が留守。13軒が「手が離せない」など拒否。対応してくれたお宅は14軒でした。結果は、読者になってくれた人8人、署名は家族分も入れて20筆、署名を集める人になってくれたのは2人でした。

 会話をしてみると、市民病院で分娩ができなくなったことや救急専門医が大量退職したことにほぼみんなが怒っていました。越市長の「ジュネーブ構想」と銘打った観光客誘致の名目でのJR大津駅からびわ湖畔までの大規模土建事業には、「湖畔のなぎさ公園に店など、来ていらん」と、地元町内会全員で反対しているとのこと。「10月から消費税がアップになるけど無年金やからほんま大変」などの話が聞けました。湖岸沿いの地元の人は、観光客で賑わうより平穏な普通の生活を望んでいて、市民生活に税金を使ってほしいと思っていることがわかりました。

 1週間後の23日、定例会でこの経験を話し「みんなで訪問活動を」と呼びかけて、午後に2回目の訪問に出かけました。この時は、越市政批判で話が弾んだ方に週刊MDSを紹介すると、その場で定期購読の申し込みも。このような方々と今後もつながり、地域の声を力に変えるためにも、スタッフ同士支えあい、またスタッフを増やしながら継続して訪問したいです。

(平和と市民自治のまち大津をともにつくる会・峯本敦子)

大阪・枚方 事務所近くを10人で 生活の話も 署名も10筆

 9月23日、平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会(「市民の会」)で一斉戸別訪問を行いました。

 午後「市民の会」事務所=「ひこばえ」に集合したのは10人。DSAに学んで地域の声を掘り起こし「市民の会」活動につないで4年後の市議選勝利へ支持者層を作っていこうと意義を確認しました。

 マニュアルの読み合わせで「今までの経験から、自分がしゃべるばかりでなく相手の生活や要求を聞き取るようにしよう!」の声が出ます。

 5班にわかれて約1時間半、「ひこばえ」から歩いて行ける地域で主に読者訪問を行いました。最後に集合し報告、集計、感想交流をしました。

 ▽高齢の女性は、通信「平和がいちばん」を覚えていて「いつもごくろうさんやね」。夫の介護でヘルパーさんが来てくれるが余計な気を使ってしんどい、と生活実態も。資料を見せ「社会保障を」の署名をお願いすると快くしてくださり、通信の字が小さいとの感想など、いつも見てくれていることに感謝。

 ▽駅近くの眼鏡屋さんは、枚方市駅前再開発について情報がないとのこと。9月の市長選で維新市政続投となり、民営化の動きが早まるので、「市民の会」のとりくみを引き続き報告してつながりを大事にしたいと思った―等々。

 全部で51軒の訪問で、在宅32軒。そのうちの16軒と会話ができ、署名も10筆していただきました。

 11月11日の各省庁要請行動と27日の枚方ワンデーアクション(介護・教育など枚方市に対し要請行動)に向け、市民の声を聞いていこうと、次回は10月26日を一斉訪問活動日に。それまでにも各地区での訪問を計画しようと声が上がるなど充実した行動でした。

(平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会・戸川悦子)



ホームページに戻る
Copyright Weekly MDS