2019年10月18日 1596号

【市民に背向ける林市長リコール カジノ撤回へ統一した運動を 鶴見のつどい 横浜】

 林文子市長のカジノIR(統合型リゾート)誘致決定に市民の怒りが広がる横浜市で10月5日、「カジノいらない鶴見のつどい」が開かれた。

 平和と民主主義をともにつくる会・かながわの青島正晴さんが基調報告。「林市長リコールには2か月で50万人の署名が必要。年内1万人の受任者を集めよう。カジノ撤回という目的で統一した運動を展開しよう」と訴えた。

 カジノIRの問題点について、ことぶき共同診療所精神科医師の越智祥太(さちひろ)さんが講演。「横浜へのカジノ誘致に反対する寿介護福祉医療関係者と市民の会」の署名運動、8月22日市長の誘致決定弾劾の声明手渡しから切り出した。

 越智さんは(1)IRとカジノは一体(2)米国最大カジノのラスベガス・サンズ会長は桁違いのトランプ大統領献金者(3)韓国の射幸産業統合監視委員会は2009年度6兆円の損金を公表(4)6%(16人に1人)のパチンコ上回る依存症を想定(5)基本方針案にTPP同様「投資家国家紛争解決」(損害を国に請求し、補償させる規定)などを指摘した。

 ギャンブル依存症については、競馬・競輪等公営ギャンブルはまだ少なく、マシンに依存するパチンコ、スロットが7〜9割で、若者のゲーム・ネット依存は膨大な予備軍だ。カジノは▽現金でなくチップ▽時計なし▽無料で酒提供▽稀な勝ちを盛大に祝うなど様々なトリックを有するギャンブル依存高率化装置で危険。最大の予防は作らないことだ、と強調した。

 討論では、市長リコールか、住民投票条例制定か、の取り組み方針に意見が集中した。決定権がリコールは市民、条例制定は議員にあり、仮に住民投票が先行しても与党多数で否決後リコールになる。どちらも受任者集めは共通で、何よりもカジノ撤回の目的は同じ。統一した取り組みをめざそうとまとめられた。

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