2019年10月18日 1596号

【10月ZENKO沖縄参加団 ともに800人の辺野古大行動に 市民が集まれば阻止できる】

 辺野古新基地阻止へ不屈の座り込みを続ける沖縄県民に連帯し、ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)は毎月現地に代表を送っている。10月4〜6日訪沖し、県民大行動に参加したZENKO共同代表・田中拓真さんに速報を寄せてもらった。

 10月沖縄参加団は5日、オール沖縄が呼びかける毎月第1土曜の辺野古大行動に参加した。集会には800人が結集し、改めて辺野古に基地は造らせない決意を固めた。

 集会では、直近の情勢について参加者が次々とアピールする。「数日前の報道で、中距離ミサイルを沖縄に配備する米国の計画が明らかになった。嘉手納弾薬庫、そして辺野古弾薬庫に核兵器が持ち込まれる危険性が高まっている」「香港では、若者が実弾で打たれながら民主主義のために立ち上がっている」「宜野湾市で辺野古推進の意見書が可決されたが、名護市では辺野古反対の意見書を可決させた」などなど。

 特に印象的だったのは、仲宗根須磨子さん(本部<もとぶ>町島ぐるみ会議)の発言だ。「9月17日に米軍車両の本部港使用を阻止した。午前6時に現地に到着すると、すでに全港湾の組合員50人がバスで来ていて心強かった。本部港と隣の塩川港の2手に分かれる。本部港に来た米軍車両を市民が囲み、全港湾の組合員はゲートを塞ぐ。私は議会で抜けたが、7時から10時間阻止し、勝利した時はカチャーシーを踊ったと聞いた。120人集まれば止められる自信を持った」と語る。

 集会後、参加団は瀬嵩(せだけ)の丘に登り、エメラルドグリーンの辺野古の海を赤いフロートが分断している光景を見る。工事が進んでいる様子を目の当たりにし、みな胸のつぶれる思いだ。また、琉球セメントの安和(あわ)桟橋、本部港など土砂搬入の阻止現場も訪れた。

金城実さんアトリエも訪問

 翌6日、彫刻家の金城実さんのアトリエを訪問。金城さんは琉球の植民地化の歴史を紡ぎながら、あいちトリエンナーレなどをめぐる反韓報道が吹き荒れる中、「抗議の意を込めて日本軍『慰安婦』像を作成した」と熱弁する。

 初参加者の女性は「ひめゆりのことや辺野古のことなど、資料や映像を見て知っている≠ニ考えていた。しかし、実際ガマに入り、青い海の前で座り込みに参加すると全然違った。集会でも呼びかけられていたが、自分事として考えなければいけないと思った」と感想を語った。

 10月21〜25日にも連続5日間集中行動が取り組まれる。辺野古のゲート前、本部港、安和桟橋などに全国から市民が集まれば必ず辺野古新基地建設は阻止できる展望を持つことができた。







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