2019年10月25日 1597号

【10月ZENKO沖縄参加団 一人一人が自分事として闘う】

 10月4〜6日、ZENKO沖縄参加団は、辺野古県民大行動とともにガマや米軍基地も訪れた。参加した大阪・秋野恭子さんから報告が寄せられた。

 照りつける太陽、セミの鳴く10月の沖縄。

 1日目、魂魄の塔、ひめゆりの塔、平和祈念資料館、平和の礎、韓国人慰霊塔、糸数アブチラガマなどをまわった。

 戦争ではたくさんの人が亡くなった。ガマの暗く湿った中にも何百人もが担ぎ込まれ、死と隣り合わせの惨状。「解散するが最後まで戦え」の無責任な命令で犠牲者はさらに増えた事実には憤りしかない。敵も味方も関係なく悲惨な結果、これが戦争だ。

 2日目、辺野古キャンプ・シュワブゲート前の県民大行動には800人が参加、一人ひとりの怒りと決意を聞き、身が引き締まる思いがした。沖縄現地の行動に初めて参加したYさんはたくさんの人の思いをその場で感じることができ、「負けてたまるかと思った」と話していた。

 3日目、嘉手納基地は道路を隔ててすぐに基地が見えた。普天間基地の側面を歩き、オスプレイも間近に見た。沖縄国際大学のヘリ墜落の生々しい現場も訪れた。基地を「返還」するための新基地づくりではなく、基地をなくすことが重要だ。

 私は関電前プロジェクトとして反原発に取り組んでいるが、すべては安倍政権が元凶だ。隣国を悪者にし国民の目をそらし、憲法改悪を推し進め、戦争する国にしようとしている。大事故が起きた後も、私利私欲のために原発を平気で動かそうとし、それが東電3被告の無罪や関電原発マネー問題と繋がる。

 沖縄のことは決して他人事ではない、腐敗しきったアベ政治を許せば、市民の命と生活はますます脅かされる。Yさんは「政府のやり方には腹が立つが、報道だけをみていると、もう無理なのかとあきらめそうになっていた。しかし今回現場に来て感じたことで自分事として闘うことの大切さを感じた。また沖縄に来ます」と決意している。

 安倍政権を退陣に追い込むためには、多くの人の声をあげることが必要だ。そのためにも私は闘い続ける。

 
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