2019年11月08日 1599号

【地域で取り組み重ね つながり広がる「ひまわりまつり」 大阪・フリースペースひまわり】

 台風が接近し通過した直後の10月14日、大阪市城東区のフリースペースひまわりで7回目の「ひまわりまつり」を開催しました。当日は雨が降ったりやんだりのあいにくの天気でしたが、それでも初めての方を含め20人以上の方が来てくれました。

 今回も講演会や相談などで知り合った方々に案内をし、地域の会館や社会福祉協議会などにもチラシを置いてもらったり、近所にチラシを配ったりしてきました。

新たな出会いも

 当日は、地域の他団体の親の会で出会った方、大阪市内で子どもの居場所を週1回開いている方、団結まつりの実行委員会で知り合った方などと、テントの下でカレーを食べ、コーヒーを飲みながら、交流ができました。

 親子で見学に来て、翌日からひまわりに通い始めた子どももいます。また、チラシを見た近所の方がバザーの品物をたくさん提供してくれました。ひまわりに子どもを通わせているお母さんも地元でチラシを広げてくれました。

 地域で発信し講演会などの取り組みを積み重ねてきて、「ひまわりまつり」も新たな出会いやつながりが生まれる場になってきていることを感じます。

 夏休みが終わって1か月あまり経って、今年も相談や見学が増え、ひまわりに通う子どもも増えています。学校が子どもにとってしんどい場所になっているんだな、と感じます。

増える相談、見学

 いじめや不登校の問題がマスコミで取り上げられても、学校で子どもがやるべきとされる内容が増え続け、教員も子どもの話を聞く余裕がない。そういう状態を、教員を増やす、少人数学級にするなどして改善しようという声はあまり聞きません。

 むしろ、「教育機会確保法」の個別学習計画やICT(インターネットのような情報通信技術)の導入によって、教育を民間企業に切り売りする口実として不登校対策が使われているように思います。

 子どもも大人(親)も安心して過ごしたり話したりできる「居場所」や「親の会」を継続するとともに、つながった人たちと一緒に、どの子も尊重され共に育つ学校や社会に変えていくために行動していきたいです。

(大阪・フリースペースひまわり 小川裕子)

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