2019年11月08日 1599号

【カジノあかん!夢洲あぶない! 市民803人が大阪維新政治NO】

 大阪維新府・市政が民意無視で強引に進めるカジノ誘致に対して10月22日、「カジノあかん!夢洲(ゆめしま)あぶない!市民集会」には会場満杯の803人が参加した。

 元大阪市長の平松邦夫さんが「一人ひとりの市民があきらめずに香港のように束ねることはできないか。多くの人の共通認識をつくりたい」と開会あいさつ。

 田結庄(たいのしょう)良昭神戸大学名誉教授は「夢洲の観光開発は危険でムダ」と題してカジノを含む統合型リゾート施設(IR)を誘致する大阪湾の人工島・夢洲の危険性を指摘した。南海トラフ大地震による津波の想定について「大阪市は余裕があるとするが、実際は1・4bしかなく、さらに液状化で3b沈下。護岸を軽く超え、時速60`で押し寄せる」。「液状化するとインフラが壊れ、何か月間も入ることも出ることもできない」と警鐘を鳴らした。

 続くリレートークでは、市民団体代表らが、ギャンブル依存症の問題、絶滅危惧種の鳥「コアジサシ」生息地や物流拠点としての夢洲の重要性、万博を名目にした巨額の税金投入の実態など次々と問題提起。中野雅司さん(大阪を知り・考える市民の会代表)は、集会実行委員会の行動提起として「市民が望む環境アセスメント」を提案した。

 住民投票で自治体のカジノ誘致を阻止した台湾からのビデオレターが「台湾でできたことは日本でもできる」と参加者を大いに励ます。

 平和と民主主義をともにつくる会・大阪は「市民のカネをまきあげる都構想・カジノ あかん」の手作りバナーで参加。「カジノが狙う、その財布」「カジノより福祉にまわせ」とデモで市民に訴えた。

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