2019年11月29日 1602号

【全国集会に1200人 声を上げよう!関生労組大弾圧許すな 安倍の民主主義蹂躙に怒り爆発】

 全日本建設運輸連帯労働組合関西生コン支部に対する大弾圧に「声を上げよう!弾圧許すな!」と11月16日、大阪市内で全国集会が開かれた。ストライキを威力業務妨害罪に問うなど労働組合活動に対する前代未聞の刑事弾圧に、北海道から沖縄まで1200人が参加、怒りの声を上げた。

 弾圧の手はやまない。和歌山県警は11月14日、また2人の関生支部組合員を逮捕した。のべ89人になる。1年以上にわたる弾圧に、全日建連帯中央執行委員長菊池進さんは「大阪府労働委員会は10月21日、不当労働行為との命令を出している」とし、反転攻勢の決意を示す。「支援する会を全国に広げていく。ILO(国際労働機関)などに訴え国際的包囲網を作り安倍政権に圧力をかける。2月には東京、大阪で人権シンポジウムを開催する予定だ。国家的不当労働行為には負けない」

 呼びかけ人を代表し、フォーラム平和・人権・環境共同代表藤本泰成さんが異常な警察権力の暴挙の背景を指摘する。「なぜこんな事態になるのか。気に入らないものはつぶす。安倍政権がそういう世の中にした。だから起きる。安倍の勝手気ままにさせない」

 集会は「憲法28条(労働者の団結権、団体交渉権)守れ」とともに、「沖縄の民意をつぶすな」「表現の自由を守れ」を掲げる。安倍政権の強権的振る舞いノーを象徴する。

 沖縄平和運動センター議長山城博治さんは自らの不当勾留の経験を交えて訴えた。「警察は『あなたが口を割らないと仲間が逮捕されるぞ』と迫ってくる。監獄の仲間に届けたい。我々はくじけない。差別分断が続く世の中、みんなが声を上げないとすべての市民生活に入り込んでくる。沖縄は政府には負けない。社会を人びとの手に取り戻す」

 「表現の不自由展・その後」をつなげる愛知の会の高橋良平さんは、一時中止された「表現の不自由展」について「問われているのは、日本の侵略、植民地支配が清算されていないこと、天皇制に対する批判の自由がないこと」と指摘した。集会プレイベントでエイサーを披露した「月桃の花」歌舞団は、弾圧は文化活動に対する攻撃につながるとの思いを語った。

 集会実行委員会は労働組合の他、広く市民団体も参加する。その一つ、滋賀、京都、大阪で裁判支援や抗議を続けるZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)山川よしやすさんのコールで、参加者は「弾圧やめろ」「民意を守れ!」と声を合わせ、プラカードを掲げた。

 「市民運動と労働運動がつながり、真の民主主義をよみがえらせる一歩。韓国や香港の闘いに続こう」と決議した。

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