2019年11月29日 1602号

【政治の私物化許さない/安倍政権は桜とともに散れ/緊急官邸前抗議に600人】

 「もう本当にいい加減にしてほしい。私たちは怒っている。安倍政権、桜とともに散っていただきましょう」。総がかり行動実行委員会・菱山南帆子さんの凛とした声が響きわたる。11月18日夕、安倍首相による政治の私物化を許さず、退陣を要求する官邸前緊急行動は、宣伝期間が2日しかなかったにもかかわらず、600人の怒れる市民が駆けつけた。

 戦争させない1000人委員会の藤本泰成さんが主催者あいさつ。「安倍首相のやり口は目に余る。一国の指導者として失格。桜を見る会に自らの後援会員を勝手に招待し、私たちが汗を流して働いて支払った税金で接待した。税金の私物化、ふざけるな」と声を張り上げる。

 予算委員会の質問で追及の口火を切った共産党の田村智子参院議員は「安倍晋三後援会の政治資金報告書には前夜祭の収支の記載がない。政治資金規正法違反は明らか。税金私物化のかげで、どれだけの人が生活に苦しんでいることか。トランプ大統領を喜ばせようと日米FTA(自由貿易協定)を勝手に結んで農業者を痛めつけるのと根のところで一緒だ」と安倍政権の一日も早い退陣を求めた。

 コールは多岐にわたったが、とりわけ力が入ったのは「公選法違反の首相は辞職」「税金使って供応するな」「高級ホテルで接待するな」「5千円ではパーティーできない」「萩生田問題終わっていない」「身の丈発言許さない」の叫び。腐りきった政治を今度こそ変える。市民と野党の追撃が安倍政権を窮地に追いつめつつある。

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