2019年12月06日 1603号

【「死の商人」はいらない/武器見本市強行に410人がダイインで抗議】

 ロンドンで隔年開催されてきた世界最大規模の武器見本市が11月18〜20日、初めて日本で開かれた。

 18日、会場の千葉市・幕張メッセ前での大抗議アピールには「人殺しの道具の売り買いを黙って見過ごせない」と平日昼間にもかかわらず410人の市民が結集。「政府が誤った道を歩んでいる今、私たちには全力でそれを改めさせなければいけない義務がある」との主催者の呼びかけに応えて「武器より暮らしを」「武器より教育」「武器見本市より被災者支援」と声を上げ、リレートークやダイインで抗議の意思を示した。

 主催者の一人、杉原浩司さんは市民ができる行動として「戦争に加担したり核兵器を製造している企業からの投資引き上げを銀行に迫ろう。森田千葉県知事や安倍首相に、非核平和宣言や憲法9条と武器見本市は決して両立しないと迫ろう」と提案。3・11甲状腺がん子ども基金代表理事の崎山比早子さんは「私が誇りに思うのは憲法前文の『われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する』というくだり。安倍政権は事実上これを撤廃した。武器見本市の開催は国際社会における大いなる不名誉」と断じた。

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