2019年12月06日 1603号

【民主主義的社会主義への展望共にしたMDS集会 大阪 地域を変える戸別訪問 スピーキングツアーを成功させよう 「桜を見る会」徹底究明12・3大阪総がかり緊急行動】

 11月24日、民主主義的社会主義運動(MDS)は大阪市内でMDS集会を開き、安倍政権打倒と民主主義的社会主義への闘いの確信を固めた。

 第1部基調講演で山川よしやす書記長は「英語民間試験先送り、『桜を見る会』など安倍政権は揺らいでいる。民主主義的社会主義への根本的変革とは、グローバル資本を規制し富をはき出させ社会を変えることだ」と強調した(講演要旨は前号参照)。

 重度の障害を抱えるMDSメンバーは「重度訪問介護時間が短く、まともに生活できない。平和と民主主義をともにつくる会・大阪やMDSのみなさんと一緒に市と何度も交渉し、110時間の上積みを実現した」。声を上げ闘えば変えられるとの発言に共感の拍手がわき起こった。

声を集めれば変えられる

 集会第2部「MDSの闘いが切り開く展望」では地域の様々な取り組み報告が続く。

 DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)に学んだ戸別訪問活動について、大阪市のメンバーは「大阪市や国への要請行動に取り組んでいることを伝え、多くの意見をいただいた。メディアの誘導のせいで意見を異にする方とも話をして世論を変えていかなければならない。『政治はどうせ変わらない』と諦めている人にも、地域の声を集め仲間を増やせば自分の意思を政治に反映させることができると伝えたい」。京都からも「戸別訪問を重ねる中で、署名の獲得や地域に配布する通信読者になってもらえる。継続したつながりができ、さまざまな方との話で自分自身が成長できる」と得られた自信が語られた。

 全日建連帯関西生コン労組の不当弾圧反対の闘いでは、京都や滋賀の裁判を傍聴支援し「他人事ではなく、私たち自身の問題として受けとめ、広めていく」と地域から連帯する決意が述べられた。

 地方議員を代表して交野(かたの)市議松村ひろ子さんは「9月市議選をみなさんとともに闘い2879票で当選。この力を福祉の切り捨てや民営化を進めようとする市政の変革につなげたい」とアピール。

 MDSに加盟した思いも語られた。「MDSメンバーが自宅に来たとき、不満や疑問をぶつける中で共感。自分も初めて戸別訪問し4軒から通信配布の返事をもらえた。これは楽しい」「MDSに入る前は政治には興味がなかったが、辺野古、福島、憲法のことを学び、政治的アンテナが広くなった。悩みを相談するとみな親身になってくれる。少しでも人びとの暮らしが良くなるよう頑張りたい」

ユース平和参加団の訴えも

 若い世代4人が登壇し、「日韓政府が険悪な状況だからこそ、同世代の連帯で東アジアの平和を作りたい」と、1月に迫った日韓連帯ユース平和参加団in済州(チェジュ)への参加と賛同金協力を呼びかけた。

 集会まとめと行動提起では、「市民が諦めさせられている中、変革できる展望を共にした。英語民間試験問題で高校生の訴えが政府の方針を変えさせた。若い人、当事者が声を上げ、社会を変える、その経験が重要」と再確認。「桜を見る会」徹底究明を求める12月3日大阪総がかり行動実行委の緊急行動(18時半、新阿波座公園)、日韓市民連帯のスピーキングツアー、「軍事費より社会保障を」署名に取り組み、市民の力で安倍政権を退陣させようと訴えた。



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